side 句美子 久々の二人きり 午前-1
翌日９時過ぎ
句美子がやってきて
玄関で出迎えをした幸子の母親と
挨拶をかわしていた
「いらっしゃい 昨日に続いてありがとね」
「おじゃまします いえいえ」
「さ、あがって」
「はい」
「あ くみこちゃん 飲み物いるよね？」
「ありがとうございます」
「ちょっと待ってね」
幸子の母親はコップを二人分用意し
飲み物とおやつをおぼんに載せて盛ってきて
句美子に渡すと
「持てる？」
「はい だいじょうぶです」
「それじゃ、ゆっくりしていってね」
「はい」
幸子の母親との会話が終わると
おさむの部屋に向かい
部屋に入ると鍵を閉めておさむに声をかける
「おさむくん おはよう」
あさからありがと
「ううん」
句美子の声にふりむいて
空書で答えるおさむににっこりと
ほほえみながら返事をする句美子
おさむの近くに座ると
おぼんを邪魔にならないところにおく
「今日は４時くらいまでいるから」
ふたりきりもひさびさ
「そうだよね さゆりちゃんとしおりちゃんが
加わっちゃって土曜日はふたりきりになれなくなったもんね」
だから こうやって
ふたりきりになれるきかい
つくってくれてありがとう
「うん それで今日はどうする？」
とくにかんがえてない
「わたしが決めていいの？」
「うん」
句美子は少し考えたあと
考えがまとまった表情でおさむをみると
「おさむくんの好きなゲームみたいかな
昨日 同級生リメイク見せて貰ったけど
現実が見えてきたので〜は春休みに見せて貰ったね
他にはない？」
きのう ゆいちゃんにかしたものとか
そのへんにほんだなにならんである
句美子は本棚にあるゲームパッケージを眺めてみる
「いろんなものあるよね」
さいきん そんなにかってないから
「そうなのね 最近はどんなのしてるの」
そしゃげ
「そしゃげって」
そーしゃるげーむのりゃくだけど
かきんすればらくになるけど
むりょうでもあそべるもの
「たとえば？ どんなの？」
ぷりんせすこねくととか
おさむはそれを起動させると
「あ ＣＭみたことあるかも これ」
めいんすとーりーに
あにめーしょんもつかわれてるし
ふるぼいすだから
やっていてたのしい
「これって 携帯でも出来るんだよね」
うん めんどくさいげーむだから
おすすめしにくいといえばそうかも
「これ以外にもあるよね
いま ぱそこんみてみたら数種類あるし」
これいがいだと
えっちありのげーむばかりだから
「おさむくん…えっちすきだもんね」
あきれない？
「へいき いまさらだし」
いつも ありがと
うけいれてくれて
「うん おさむくんが
ロリコンなのもえっちなことも
しょうがいもってることも
全部 知った上でここにいるから
安心してね」
こうやって
いてくれるのがありがとう
「うん 話かわるけど
昨日 ゆきちゃんに怒鳴られたとき
ゆいちゃんの胸求めたよね」
あかちゃんみたい？
「自覚はあるのね」
「うん」
「それで わたしもしたかったなぁって」
だっこじょうたいでむねなめられるの？
「うん わたしにも甘えて欲しいなって」
おびえて
くちでもとっさにゆいちゃんって
いっちゃうし
「そうよね ゆいちゃんが好きって
感じてしまうね とっさにゆいちゃんを
求めるのを見るとね」
そういうのがきずつけるんだよね
「うーん でも、わたしは
へいきかなぁ ゆいちゃんが好きなのは
承知の上でいるからね」
くみこちゃんもすきだもん
めんどうみよくて
しかることはしかるし
「お母さんみたいとか思う？」
おもうけど いや？
「２０以上違うのにわたしにお母さん求めるって…」
ごめんなさい
「怒ってないし それに
わたしの言うことはちゃんときいてくれるから」
すききらいとか？
「うん そう 他にも色々言ったほういい？」
あれこれいわれたい
「そっか ふふっ じゃあ、いっぱい言うね」
「うん」
それで
だっこしてもらいつつむねなめること
していいの？
「あ その話だったね
してみたいけど いい？」
くみこちゃんがいいなら？
「今、９時４５分くらいだね
まだ時間あるし…いい？」
とれーなーとぶらうす
「上だけ全部脱ぐから ちょっと待ってね」
句美子は深緑のトレーナーを脱いで
中に着ている薄い黄緑のブラウスの
ボタンを一つずつ外していき脱いだあと
下着も脱いでいく
まだ ぶらつけてないのね
「そろそろつけないとなのかな？」
そのへんはわからない
「そうよね 男の人にはわかりにくいもんね
上 脱ぎ終わったから おいで…」