終章-1
【終章】
美奈は今回のオフを2日間取っていた。当初、日帰りのつもりだったが、当然のように1泊することにした。しかし、翌日の昼にはここを発たなければならない。丁度、彩花たちと同じ予定だったため、美奈を自宅まで送り届けることにした。
それまでは、夜通し乱交を楽しみ、卑猥な言葉を連呼した。帰りの車中でも求め続けた美奈は、一番淫乱だという名誉を貰って喜んでいた。
途中のサービスエリアの休憩では、バイクで追走していたナナが車内に飛び込んできた。
「あたしだけ楽しめないってズルいよお。バイクで来なけりゃよかった」
車中の状況をインカムで聞いて発情していたナナは、両手が塞がった状態を嘆きながら、股間をシートに擦り付けていたのだ。グッショリ濡れたライティングパンツを性急に脱ぎ取ると、さっそく美奈とシックスナインを楽しみ始めた。
「ああん、ナナさん、もっと舐めてえ、ああん、いい、いい、ああん」
美奈はナナを労うために、感じるままに淫らに喘いだ。
遠慮のなくなったナナが、休憩時間を過ぎても服を着ようとしないので、亨が泣く泣くバイクを運転することにした。
「だって亨さんが、『サプライズだ』って言って、ナナちゃんにバイクで来るように言ったんでしょ。だったら次の休憩まで責任持ってください」
ナナとレズ行為を楽しんでいた智美は、あっさりと亨を見放した。ナナにはもっと色んな技を教わりたかったし、女の自分たちの方に興味が有ると言われたから尚更だった。
仕方なくバイクで追走した亨だったが、風を感じての疾走は久し振りだった。しばらくはインカムをオフにして、欲情から切り離された爽快感を楽しんでいた。
明の運転するワンボックスカーは、車内の行為に気を取られても対処ができるように、超安全運転だ。それを追走していた亨は、途中、3台が連なるバイク女子に追い抜かれた。追い抜き様に、3人が続けてヤエーをしてくれた。女たちのスマートさに笑みを溢しつつ。亨もそれに応えた。バイク女子の尻を目で追ううちに、自然と欲情モードに戻っていった。
(いいケツしてるなあ。あのケツはパイパンか否か。そうだ。ナナちゃんとツーリングをして、バイク女子をナンパしてもいいな。問題は、智美がバイク買うのを許してくれるかどうか。まあ、買うまでもないか。レンタルすればいいだけだ)
男だけだと、警戒したバイク女子のナンパは難しいが、女連れだとバイク女子は油断するのだ。いや、それよりも、数少ない同じ趣味を持つ女として、積極的に交流を持ちたがる傾向にある。それがスタイルのいいハーレー女子のナナなら、バイク女子が群がるはずだと亨は考えた。
(待てよ、ナナちゃんはソープ嬢を辞めるんだろ。なら、ソープ嬢としてのインスタじゃなくて、バイク女子として女子限定のツーリングをインスタで呼びかけたらいいんじゃないか)
考えているうちに、先行したバイク女子が全裸に思えてきて勃起した。
(それが不発に終わっても、当然ナナちゃんとはラブホに寄るだろ。そのとき、オレのバイクを何処かに置いて、タンデムしながら後ろからナナちゃんに悪戯するのも楽しいかもな。ナナちゃん、全裸でバイクに乗ってくんないかな)
と、昔読んだ漫画のシーンを思い浮かべ、楽しい想像しながらニヤニヤするのだった。