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おとなりの春奈さん
【熟女/人妻 官能小説】

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人気女優の試練と進化-4

一方で、2人を見守っていた淫らな者たちは固唾を飲んでいた。

「しょ、翔、美奈ちゃんを苛めないで…」

春奈は祈るように小さくつぶやいた。いつもの性急な翔とは思えなかった。女たちは若い翔が相手だと、直ぐに快感を得ることができた。早急に快感を得たいときには相手に翔を選んでいた。美奈ともそんなセックスになると思っていた。春奈は割れ目に伸びていた指を抜き、美奈と同じように堪えながら身悶えていた。

「彩花、いいの?美奈ちゃん、可哀想だよ」

智美がすがるように彩花の腕を掴んだ。

「2人とも黙ってて。翔くんに任せて」

いつもと違う翔の責めを見て、彩花は翔の意図に気付いていた。辛そうにしている母親たちを窘めた彩花だったが、美奈の懇願する姿を前に、その目も辛そうだった。

「で、でも…」

「お願い。美奈ちゃんのためだから見守ってて」

腕を掴まれた智美の手に、彩花は手を重ねた。

「美奈ちゃんの?」

母親たちは怪訝そうな顔をした。

「そうよ、よく考えて。美奈ちゃんは、あたしたちみたいに毎日できないのよ」

「あっ…」

女たちの目が丸くなった。

「そうよ。気軽にあたしたちと会うことはできないのよ。人目を忍んでも月に1度参加できるかどうか」

「そ、そうだった…」

美奈と関係を持てることを、単純に喜んでいた母親たちは、美奈の立場に気付いて暗い顔をした。

「だから翔くんは、美奈ちゃんのために焦らしてるのよ」

「てことは、美奈ちゃんは立場上、直ぐにエッチができないから、身体に我満を覚えさせてるってことなの?」

「それもあるけど、でも、それだけじゃない。お母さんって、オナニーするときによく言ってるよね。初めてスワッピングしたときの興奮は一生分のおかずになるって」

「そうか。直ぐにできない美奈ちゃんのために、インパクトのある興奮を与えて、一生分のオナネタを与えようとしてるのね」

「そう。強烈なやつをね。でも、オナネタだけじゃない。これを乗り越えて翔くんの思いに触れたら、美奈ちゃんは強くなる」

彩花は美奈と接するうちに、もどかしさを感じていた。

世界の違う翔を簡単に好きになったこと。それに対して彩花に負い目を感じて傷ついていたこと。女優なのにそれを隠しきれずいたことで、美奈の心の弱さを彩花は感じ取っていた。

翔に身を任せた自身の経験上、翔のぶっきらぼうで、子供のような優しさには、お互いを高める力があると感じていた。

(ほっとけないのよね。でも、凄く頼りになることも多いし)

それをインパクトを持って感じ取れれば、美奈が強くなると彩花は確信していた。

彩花は翔の頼もしい背中越しに、美奈に視線を移した。

翔に手を押さえられ泣き叫んでいた美奈は、少し前からおとなしくなっていた。

翔と彩花の思惑をよそに、美奈は戸惑っていた。

(どうして…)

翔を抱き締めたとき、美奈はその背中の大きさに安堵を覚えた。好きになって良かったと思った。キスをされたときは幸せ過ぎて、天に昇る気持ちになっていた。

それが一転した。

翔の残酷ともいえる行為を受け続けている内に、自分は嫌われてしまった思った。

(なにがダメだったんだろう)

初対面なのに家族間のプライベートに入り込んだことを疎まれたからか、簡単に人を好きになったことが気持ち悪がられたかもしれない。自分ではそんな気が無いのに、女優の立場を鼻にかけたと見られたかもしれなかった。考えれば思い当たることは沢山あった。

さっきまでの高揚感との落差が有り過ぎた分、腕を掴まれた痛みとともに、美奈の心は絶望を感じていた。

その絶望と女優の感性が反応し始めた。

悲しいのに笑う。楽しいのに泣く。自身の意思で身体の制御が可能な女優の感性。それが極限に達して女体に反応が現れてきた。女体を撫でる翔の唇の優しげな愛撫にも、美奈は反応を示さなくなってきた。

(意思の無い人形になろう)

美奈の目が虚ろになっていた。

「あ、彩花…、美奈ちゃんの様子が変だよ…」

一緒に様子を見ていた彩花の頬が、ピクピクと引きつっていた。

「そ、そうね、ちょっとやり過ぎかも…。もお、翔くんたら、ははは…」

「『ははは』じゃないでしょ。なんとかしないと」

彩花の腕を掴んだ智美の手に力がこもった。

「わかってるけど…」

美奈特有の女優としての心が身体に与える作用など、彩花には想像が及ばなかった。そんな予想外の美奈の反応に彩花も戸惑ってしまった。




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