美奈の隠した本心-4
「なに言ってるの。演技なんて、彩花みたいな素人に出来るわけないでしょ。彩花は心の底から喜んでたのよ」
「うそ…。でも、どうして?」
美奈は腑に落ちなかった。
「どうしてもこうしても、美奈ちゃんが、セックスの関係だけじゃなく、自分が好きな翔くんを好きになってくれたからじゃないの。そして、彩花のことも好きになってくれた。彩花はね、美奈ちゃんと心でも繋がれたことが嬉しいのよ。彩花はそんな子なの」
美奈にとっては寝耳に水な考え方だった。
「だから、安心して彩花に任せたらいいのよ」
「彩花ちゃんに…」
美奈は彩花の幼い顔を思い浮かべた。
「そう。そんな娘だから、あたしは彩花に甘えてられるのよ。彩花はね、全部を承知で甘えさせてくれるの。でないと、中学生の娘を交えて、こんな関係が成り立つはずないでしょ。普通なら家庭崩壊だよ」
「確かにそうですけど…」
納得はしたが、確信が欲しかった。
「あっ、戻ってきた。ほら、いいタイミングで帰って来たでしょ。春ちゃんにもわかってるのよ」
美奈の説得を見越しての行動だと、智美は説明した。しかし、
「聞いて聞いて。我慢してた甲斐あって、思いのほか、おしっこが飛んだのよ」
「へっ?」
春奈のテンションの高さが、智美には理解できなかった。
「結局ね、男性陣に後ろから抱えて貰って、あたしとナナさんと彩花ちゃんの3人で、おまんこフルオープンで飛ばし合いしたんだよ。で、あたしが一番遠くに飛ばせたの。それで明日の一番まんこは、あたしってことになったのよ」
どうやら演技では無いらしい。春奈は心から楽しそうに話していた。
「説得する時間稼ぎに行ったんじゃなかったの?」
「説得?なんのこと?」
春奈の返しに智美は唖然となった。
「あはは…、ま、まあ、春ちゃんはこれでいいかな…」
美奈の手前、ばつが悪くなった智美が、苦笑を浮かべた。
「ん?どうしたの?あっ、ごめんごめん、2人も呼ぼうとしたんだよ。でも、どうしてか彩花ちゃんに止められたのよねぇ。あたしも我慢の限界だったし」
春奈が手を合わせて謝った。
「ねっ、彩花にはお見通しだったでしょ」
美奈にウインクした智美は、彩花に視線を移した。美奈が智美の視線に釣られると、彩花はにこやかに微笑んでいた。そんな彩花を見て、美奈は感極まってしまった。
「あ、彩花ちゃん、ごめんなさい。あたし、翔くんのことが…」
ぽろぽろと、美奈の目から涙が溢れてきた。
「もお、なに謝ってるんですか。好きになってくれたんでしょ。当然ですよ。だって、あたしが好きになった男の子ですよ。反対に好きじゃないって言ったら赦しませんからね」
彩花は初めは軽く、最後は少し睨んで美奈を宥めた。
「赦さないって?」
恐々聞いた。
「そうですねぇ、もう一緒にオナニーしてあげません」
彩花は満面の笑みを浮かべて答えた。
「わ〜ん、彩花ちゃ〜ん」
美奈は4歳も年下の少女の胸に顔を沈めて甘えた。美奈は本当に親友になれたことを実感した。