相賀美奈の休日-2
そして、美奈自身の向上心と好奇心にもよって、いつしか、アダルトな作品に出たくて仕方がなくなってきたのだ。
(どうせなら、際どいヤツとかしたい)
しかし、賢い美奈は、今の環境では、それが許されないことだと理解していた。そうは言っても我慢すればするほど、欲求は溜まるのは世の常だ。ストレスはお肌にもよくない。美奈には発散が必要だった。
そんな美奈が思案した結果、数年前、撮影で訪れたことのあるこの場所で、それを求めることにしたのだ。
【誰も居ない場所】そこを訪れるのは、前回の訪問から1月ぶりだった。
歩みを止めて辺りを伺った美奈は「濡れ場の演技がしたい」と、少し遠慮がちに、しかし、はっきりと声を出した。
更にキョロキョロと辺りを伺い、誰も今の言葉を聞いていないことを確認すると、今度は腹の底から本音を吐き出した。
「ホントは、おまんこがしたいんだよおおおおお!」
それはやまびことなって、辺りに反響した。
本音を口にした美奈は、もう衝動を抑えることはできなかった。1月前、【誰もいない場所】で味わった解放感を思い返すと、もう我慢ができなかった。
【誰も居ない場所】で全裸で過ごし、大声で卑猥な言葉を口にしながらオナニーをして、誰に遠慮なく大きな声で喘ぐのだ。
マスクとサングラスとキャップをはぎ取り、路上でシャツを脱ぎ、ブラジャーを外した。普段は清楚系の服で隠されていた胸が現れた。腰がくびれた分、しっかりと胸の主張を際立たせていた。ストレートの黒髪と対照的な白い素肌は、効果的にお互い映えさせていた。
「これが、相賀美奈のおっぱいだよおおおお!」
下から持ち上げた胸を、美奈はたゆんと揺らした。
「おっぱいだけじゃないのよおおお!全部脱ぐんだからねええええ!」
清楚なスカートを脱いで健康的な太ももを晒すと、その上の白い下着には興奮の証がグッショリと染みていた。美奈はスニーカーを履いたまま下着を脱ぎ、股間を晒した。
「これが、相賀美奈のおまんこだよおおお!あああん、気持ちいいよおおおお!」
擦りながら叫んだ。
うっすらと覆われた陰毛から、割れ目が透けて見えた。濡れた部分に、そよいだ風があたって、美奈は解放感と心地好さを感じた。
全裸になった美奈は、脱ぎ散らした服を乱暴にバッグに突っ込むと、自撮り棒で自身の卑猥な姿を写しながら、少し先の【誰も居ない場所】に向かって小走りで駆け出した。
「おまんこ全開で、おしっこもするんだからねー!」
前回来たときの野外放尿の解放感は忘れられない。聞いているのは、自撮りしているスマートフォンだけだ。前回と同様に、この興奮を忘れないために記録していた。他に聞かせるでもなく、美奈は胸を揺らして走りながら、卑猥な単語を連呼して叫んでいた。
しかし、他に聞くはずのなかった美奈のその声は、しっかりと届いてしまうのだった。