ナナの技披露-4
「ソープ嬢なんて聞いてない!一体どこで知り合ったのよ!」
予想とは違った智美の咎める口調に亨は慌てた。
「え〜、ほ、ほら、智美がソープ嬢の技を知りたいって言ってたろ。だ、だからSNSで現役ソープ嬢を募集したんだよ」
咄嗟に思い付いたことを口にした。
「なんですってー!」
スワッピングに嵌まった智美なら、なんでも受け入れると思い込んでいた。しかし、予想外の智美の剣幕に、さっき、智美がナナを受け入れていたことも、亨の脳裏から吹き飛んいた。
子供たちも巻き込んだスワップファミリーは、更なる卑猥なことを求めていた。そして、智美が以前やった亨とのソープランドプレイのことを引き合いに出して、本格プレイを覚えたいと言っていたのだ。
それを受けた亨は、今回のキャンプのサプライズゲストとして、いつもソープランドで指名するナナに参加を要請していたのだ。
(い、いかん。浮かれ過ぎたか…)
家族間でのスワッピングを叶えた亨の次の願望は、お気に入りのナナを交えての乱交だった。智美の希望も叶うし、一石二鳥を考えてこの日に準備していたのだ。
「で、SNSで募集したってことは、ナナさんとはまだヤッてないんでしょうね」
智美は冷たい視線を亨に向けた。
「も、もちろんだ…」
亨の頬がピクピクと震えた。
「なわけないでしょ!さっきの雰囲気からいって、あたしに隠れて、ナナちゃんとヤッてたんでしょ」
一蹴だった。智美にはお見通し、男は女を騙すことはできないのだ。
「す、すまん…」
サプライズを優先したことと、既に関係済みを匂わすべきではなかったと、亨は後悔した。
(順番を間違えた。一緒にソープ嬢を探すふりをして、智美にナナちゃんを選ばせるように誘導すべきだった)
気まずい雰囲気のままだと、せっかくの楽しいキャンプが楽しめない。隣家の春奈の中に納まる肉棒の勢いが、徐々に弱まっていった。
「どうして、あたしも誘ってくれないのよ!」
「へっ?」
智美の反応に亨はきょとんとした。
「うふふ、智ちゃんが言いたいのは、亨さんだけ狡いってことですよ。だから、そんなに気にしなくていいのよ。ああん、おまんこから抜いちゃやだよぉ」
春奈は、亨の勢いを促すために、自身の尻をグリグリと押し付けながら、女体の下から手を伸ばして、亨の睾丸を愛撫した。
「もしかして、明くんもしたの?」
自分の中の亨の勢いが戻る気配に、春奈は気を良くして夫の明にも聞いた。
「あはは、どうだろうなあ」
明は惚けた。亨に誘われて、ナナとは経験済みだった。
「なにそれ?バレバレなんですけど」
「SNSってのも嘘でしょ。で、いつソープランドに行ったのよ。行くなら行くって言ってよね」
智美の拘りが、ナナとの浮気ではなく、自分も一緒に初物を楽しめなかったことだった。そして智美の思考は続く。
「ん?ちょっと待って。だったらエッチになってからのあたしには、事前に言ってくれるはずよね…」
そう、スワップファミリーの間では、卑猥なことに関してのタブーは少ないのだ。最終的にスワップピングに導く目的で、事前承認をすれば、浮気も容認してもいいかなと、スワッピングのインターバルの合間に、女同士で話題にもしていた。
「…と言うことは、あたしがエッチになる以前からの知り合いってことね」
智美は結論付けた。
「す、すまん…」
更なる攻めを覚悟して、亨は改めて頭を下げた。しかし、智美は予想外の反応を示した。
「もおやだあ。恥ずかしい」
智美は、顔を被って恥ずかしがったのだ。
「えっ?恥ずかしい?」
妻の変化に夫は着いていけなかった。
「だって、ナナさんみたいなプロに相手して貰ってたんでしょ。なのに、素人のあたしがソープ嬢の真似事をしてたのよ。恥ずかしいじゃない」
智美は真っ赤な顔を手で被った。岩から手を離した女体を、明が後ろから支えた。ついでに胸を揉むのを忘れなかった。