ナナの技披露-3
「ほら、これが要るだろ」
「うふ。ありがと」
微笑んだ彩花がエアーマットに尻を移した。
「翔くん、ごめんね。先に彩花ちゃんを借りるね」
「いいですよ。でも、途中で参加してもいいですか?」
ギブ&テイク。しかし、翔がナナに尋ねた言葉は、本当は彩花にも向けられていた。
これまでは、乱交と言ってもは身内だけだった。恋人の自分が他人とすることに、彩花が抵抗を覚えることを危惧していたのだ。
そんな翔の心情を気にせず、ナナは返した。
「知ってる?あたし、乱交も未経験で、凄く憧れてたのよ」
「てことは、ナナさんにこんなことしてもいいんですよね」
ナナの返しに喜んだ翔は、手を伸ばして目の前の乳首を摘まんだ。これはなし崩しに進むべきだと考えた行為だ。彩花の強い視線を感じたが、翔は敢えて彩花に目を合わせなかった。
「やあん。嬉しいけど、まずは恋人に許可取ってからね」
ナナはチラリと彩花に視線を移した。若い恋人たちがどんな反応をするのかにも興味津々だった。
「うふふ、彩花ちゃんどうする?翔くんがあたしとこれ以上のことをしてもいいの?」
胸を揉む翔の手に、ナナは自身の手を重ねて聞いた。
「う〜ん、どうしょうかなぁ。やっぱり抵抗あるかなあ」
ナナの重なる手の下で、蠢く翔の手を見ながら彩花は答えたが、その目は意地悪っぽい笑みを浮かべていた。
彩花の反応に、翔は安堵した。
「おいおい、それはないだろ。コレ、どうするんだよ。もう他に淹れる穴は塞がってるぞ」
気が楽になった翔は、痛いほど勃起する自身の下半身を指差し、視線を横に振り向けた。
直ぐ傍で、水辺に立った母親たちが並んで岩に手を着き、立ちバックで夫婦交換の状態で喘いでいたのだ。
「あっ、あっ、解放感がたまんないよお」
「ああん、もっとぉ、もっと突いてぇ〜」
既に翔の入る余地、いや、入れる穴は無い。
「あら、おまんこならここにあるじゃない。あたしとしようよ」
彩花は自身の割れ目を指差した。
「えっ?彩花とか…。い、いいぞ」
翔の目が泳いだ。今日の初出しに初物を楽しみたかったことは、バレバレだった。
「うふふ、考えがモロバレなんですけど。でも、可哀想だからいいよ。あたしがイクまでは、ナナお姉さんとあたしの絡みを撮っといてね。それがナナお姉さんとする条件よ」
自分が先にナナの女体を楽しむのだ。だから、彩花は翔の今日初をナナとすることに同意した。
「よかったね、翔くん。彩花ちゃんがあたしを楽しむまで待っててね」
「わかりました。けど、早めにお願いします。はい、ナナさんはこれを使った方がいいでしょ」
翔は手に持った物を持ち上げて示した。
「あっ、ソレ持ってきてくれたの。貸して貸して」
「どうぞ」
にやりと笑った翔は、手にした5リットルサイズのローションをナナに手渡した。
「それなんですか?」
ナナが受け止めた物の『ずっしり感』に、彩花が興味を示した。
「いいからいいから。え〜と、薄めずそのまま使えるタイプね。自然素材で環境にもいいと。うふふ、さすが亨さんね。注文通りだわ。でもこの量で足りるかな?」
ナナは淫乱な2家族を見回した。
「大丈夫ですよ。1ダース買ってますから」
「さすがね」
1人で納得するナナが答えてくれないので、彩花はニヤニヤ顔の翔に顔を向けた。
「翔くん、ナナお姉さんの持ってるのはなんなの?」
「あれはローションだよ。ナナさんは、いつもローションを使ってるんだよ」
翔は簡潔に答えた。
「えっ?でも、おまんこにローション塗るのはわかるけど、あの量の1ダースって多すぎない?」
彩花は怪訝そうな表情を浮かべた。
ローションを使ってオナニーをしたことはあった。さらには肛門に塗られて指を淹れらたことも経験済みだ。しかし、大量のローションには彩花はピンとこなかった。
「まあ、ソコにも塗るけど、ナナさんが使うのはそれだけじゃないんだ。ナナさんは、そのエアマットとローションを使う仕事をしてるんだよ」
翔の言葉に、彩花ではなく、行為の途中の智美が反応した。
「ローションとエアマットを使う仕事ですって!」
智美の目が驚きで見開かれていた。
「そう。ナナさんはソープ嬢なんだよ」
「あ、明さん、ストップ、あん、と、止めてください」
智美は、明との立ちバック途中の尻を止めて、隣で春奈の尻に腰を振る夫に顔を向けた。
「亨さん、どういうことよ!」
「えっ?」