フェミニンマインド、大飛躍-8
「て事で、先行投資じゃないですが、一度ウチと組んで一ヶ月試験運転してみようって事になって、早速明日から生産体制に入れるよう資材の準備や商品設計図をマンダーアーマー社と打ち合わせしなきゃなりません。みんな、まず商品設計図を纏めて、あとは生産に必要な資材を急ぎまとめて下さい。CEOは今日11時からマンダーアーマーの君塚美羽社長と商談の時間を貰ってるので、準備して下さい。あちらの本社に伺いますから。」
「え…?う、うん…」
大企業の社長との面談…、都姫に緊張が走る。日本で屈指のスポーツ用品メーカーの社長だ。畑は違うがそれでも名前は聞こえてくる有名な人物。そんな大物に約2時間後に会うと思うと体が強張る。
「CEOもそうですが、迷ってる暇はありません!迷う暇があったらとにかく動きましょう!さ!」
鉄平が手をパン!と一回叩いた。
「そうね…、迷ってても何も変わらない…。みんな、とにかく資材よ、急いで資材を調達しましょ!」
夕梨花がみんなに向けてそう言った。
「そうですよね!とにかく資材です!さ、急がなきゃ!」
「ですね!」
「手分けしてみんなでやらなきゃ!」
見えた希望に一気に活気づくスタッフ達。
「じゃあみんな、迷ってる暇ないわよ!気合い入れなさい!」
「はい!」
夕梨花がリーダーシップを発揮して現場の指揮を取り、みんなを纏める。
(夕梨花ちゃん、普段は優しいお姉さんキャラだけど、頼りになるなー。落ち着いたらたっぷりと可愛がってやらないとな♪)
夕梨花とはこれまでたくさん体を重ね合って来た。夕梨花のカラダはもう熟知している。そのノウハウで、ご褒美として夕梨花を快楽の極地に連れて行ってやろうと思った。
「さて、CEO、こっちは君塚社長との商談の打ち合わせをお願いします。」
「えっ…?あ、う、うん…。」
まだ1人気後れしている都姫は鉄平とCEO室に入る。
あまりに話が急展開した為、まだ頭がついていかない都姫。
「あ…、な、何か…ありがとう…。」
鉄平がこの危機を救う救世主だと言う事だけは理解出来る。都姫は素直に頭を下げた。
「いえ、さて今から君塚社長との大事な商談です。君塚社長と商談とか、なかなかアポとれないんですからね?」
「う、うん。それは分かる…。感謝してる…。」
「じゃあ、その感謝の気持ちを見せて欲しいなぁ…」
そう言って鉄平はいきなりベルトを緩めズボンとパンツをスッと下ろした。
「えっ…?」
赤面して驚く都姫。
「CEO…いや、都姫の為に頑張ったんです。このぐらいの労いは、欲しいですけどね…」
「…」
都姫は体を強張らせて立ち竦む。