「女刑罰史」と女達 その1 画像付き-2
ある公民館の中で、徳川史の講演をしているときに、
刑罰として少しその話をしたことがある。
或る女性たちはそのことに熱心に耳を傾けていた。
彼はそのことについ力を入れていたからである。
後で館長に注意をされた。
誰かに注意されたらしく、
あまりそういう話は露骨に話さないでほしいと言われ、
少し反省をした。
しばらくはそういう講演の要請はなかった。
だが彼はその時代の拷問と現在の調教というものを調べていた。
現在は法律というものがあり、人権は守られている。
しかし、本人の同意があり、
本人から要望されれば問題がないことを知った。
それを研究しているうちに、
彼はその欲望を抑えることができなくなってきた。
いつか女性にそういうことをさせてみたいと言う
願望が強くなっていた。
そんな時に、彼の携帯に電話がかかってきたことがある。
それは、ある女性からだった。
「もしもし、中崎先生でしょうか?」
「はい、中崎ですが、どんなご用件でしょう」
「あの、先日、先生のお話を聞いたものです」
「ああ、あの徳川史の……」
「そうです」
「分りました、それでどんなご用件でしょうか?」
「この間の先生の話をもう少し伺いたいと思いまして、
実は私ともう1人のお友達がいるのですが」
「徳川女刑罰史のことでしょうか?」
「はい、それにも関係することなのですが、
現在についてお聞きしたいのです」
「……と申しますと?」
「実は私とお友達はそのことに興味があります、
先生がその道にお詳しいと思いましたので」
「なるほど、その道とは、どういう意味でしょうか?」
電話の女性は少し戸惑っていたが「あの現在の女性の責めについてです」
と言った。
「具体的に言うとどのようなことでしょうか?」
「先生は女性を縛られたことがありますか?」
彼はその言葉で、
その女性は何を言わんとしてるのか何となく理解していた。