投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

幽霊と一緒
【コメディ その他小説】

幽霊と一緒の最初へ 幽霊と一緒 13 幽霊と一緒 15 幽霊と一緒の最後へ

幽霊と一緒〜文化祭編〜-1

突然ですが皆さんは一人暮らしをしたことがありますか?
一人暮らしで困ること………それは病気
そんな時は友人たちに助けを求めることをお薦めします。間違っても僕のように幽霊や死神に助けを求めないようにしてください。


ある日の朝
「おはよー」
僕は疾風の大声で目を覚ました。いつもなら僕が疾風を起こしているのだが今日は逆だった。
「……おはよう」
なぜだろう、力が入らない。体を起こすのがやっとと言ったところだ
「あれ、もしかして具合が悪いとか?」
疾風が心配そうに聞いてくる。こいつに心配されてもまったく嬉しくない
「大丈夫だ」
無理をして体を起き上がらせる。しかし立つのが精一杯で歩くことができない。「疾風、あまり動くなよ」一応言っておくが疾風はまったく動いていない。つまり僕がフラフラしているのだ。
「今にも倒れそうだね」
と疾風が言ったが、そう思ったなら助けてくれてもいいんじゃないか?
「お前…は……助……け……よう…とは………思わ…ないの……か?」
フラフラしながら零が言った。そこに璃逢がドアを壊すような勢いで部屋に入ってきた。
「零、早く起きないと遅刻しますよ。」
どうやら璃逢も僕の容体に気付いてないらしい。あの世では病気はないのか?
「璃逢、零が少し変なんだけど……」
疾風がようやく零の異常に気が付いた。
「そういえばいつも変だけど今日は特別変ね」
さらりと毒を吐く璃逢。
すると零は全ての力を使い怒鳴り始めた。
「おまえらもう少し!」

バタッ

零は言い切る前に倒れてしまった。
「あ!」
「朝から死んだ振りなんて余裕だね、零。」
他人事とはいえ呑気な疾風だった



……暑い
意識が少しずつ戻り最初に思ったことがそれだった。ついでに言えば重いのが気になった。
重い瞼をゆっくりと開くとそこには何重にも積まれた布団が僕に掛けられていたのだ。
しかも冬用の掛け布団なのでかなり暑い

ガチャ

すると璃逢が部屋に入ってきた
「あ、起きましたか」
確かに目は覚めているが布団と体調のせいで起き上がれない。
「暑過ぎて目が覚めたんだ。とりあえずこの布団をどけてくれ」
「人がせっかく敷いてあげたのにひどいですね」
小生意気な反論だ
「もういい」
あきらめてこのまま一日を過ごすか……。腹が減ったが何か無いかな
「疾風は?」
と、零が聞いた。
「疾風なら[一日くらいなら遠くにいても契約に反しないから]と言って学校に行きました」
あいつに人道的な考えはないのか?
「それより朝ご飯はどうします?」
今は腹が減っているが食べる気力が無い。


幽霊と一緒の最初へ 幽霊と一緒 13 幽霊と一緒 15 幽霊と一緒の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前