読モデビュー-8
みんなの熱い視線を受けながら都姫は会議室を出て行った。
「じゃあこのコンセプトでオッケーって事で?」
誰も異論はなかった。
「ありがとうございます。」
鉄平は頭を下げ会議室を出る。
(クソっ、まんまとヤリたくなっちゃったじゃんか!フフフ)
嬉しくなる鉄平。ホントはもう少し寝させてからヤリまくるつもりだったが、今日は我慢出来なそうだ。
(効果が薄れないよう、媚薬を与えておくか。)
鉄平は口の中に媚薬を入れ都姫の元へ向かう。
ドアを開けた瞬間、普段通りのスーツに着替えた都姫がいきなり抱きついて来た。中へ入りドアを閉めると、都姫が自らキスして来た。そして艶かしく舌を絡めてくる。
(自分から媚薬を舐めに来たよ♪)
何も知らない都姫が仕込まれている媚薬を舐め回す。
(マジで効くな、この媚薬。また買おう。)
そう思いながら都姫を抱きしめてディープなキスを楽しむ。
「CEO…」
鉄平が話そうとすると都姫が言葉を遮る。
「ねぇ、いつになったら都姫って呼んでくれるの…?」
色気たっぷりの口調に鉄平は不覚にもドキッとしてしまう。
「今日から都姫って呼びなさいよ…」
「わ、わかったよ。」
タジタジの鉄平。都姫は手がつけられないぐらいの色気を醸し出していた。
「今夜、私を抱きたいでしょ?」
「あ、ああ。抱きたい、かな…」
「ンフッ、じゃあ抱かせてあげる。」
「ありがとう…」
完全に主導権を握る都姫。今すぐにでも始まってしまいそうな勢いだった。
「今日、私18時に上がるから、鉄平も早く上がるように…」
「(鉄平って呼ばれたよ…)は、はい…」
「じゃあ、あとで、ね?」
都姫は鉄平の頬を意味ありげにゆっくりと撫でると、艶しち目で見つめながら出て行った。
「媚薬、効きすぎだろ!あの様子だとまた撮らせてくれそうだな。楽しみだ。」
鉄平も媚薬にやられ勃起が止まらなかった。仕事を終え先に帰った都姫のマンションに向かい、まるで娼婦のような色気を醸し出して出迎えた都姫と鉄平の熱い熱い夜は始まった。
(またヤッちゃった…)
翌朝先に目を覚ました都姫は、今回は酔っていた訳ではないので、昨夜あった事を全て鮮明に覚えていた。ベッドの上、密着して寝ている鉄平の手は胸に当てられていた。
(昨日の私、おかしかったよね…。何であんなに大胆になったんだろ…)
きっと普段着ないような服を着てナチュラルハイになってしまったんだろうなと思った。
(ああん、あんな恥ずかしい事を神谷くんに…。しかも写真とかたくさん撮らせた…。何してんのよ、私…)
後悔してもしきれない。だが、胸に当てられた鉄平の手を退ける事はなかった都姫であった。