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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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青春時代の思い出-2

 「…でも、そのお母さんは、随分と大胆でいらっしゃったんですね」
 「そうなんですよ。白昼堂々若い男を咥え込んでね…。咥え込んで…というか、連れ込んで、か。でも、追々わかってきたんですが、その界隈の家の奥さんはどこも同じようなことをして愉しんでいたらしいんですよね」
 「そうなんですか…」
 「まあ、ボクもそれからどっぷりハマってしまいましてね。卒業するまで随分愉しませてもらったものです。そんな思い出があるものですから、●●町を歩いているといろいろ懐かしくてね。そんなときに貴女にお逢いしたものだから、いろいろな記憶が甦ってきたりしましてね」

 確かにこの男と初めて密会したのは△△町だったが、3回目くらいから●●町で逢うようになった。

 「…雰囲気が似ているっておっしゃいまいたけど、わたしはぜんぜん小心者でその方のような大胆さは持ち合わせては…」

 自意識過剰な小心者であることを男に告げる。そんなことは言うまでもなく伝わっていると思うけれど…。

 「…『そうですよね』と申し上げるべきか『そんなことありませんよ』と申し上げるべきか迷うところではありますが…」

 男が笑っている。

 「ただ、ボクが改めて思ったのは…当時と同じ『人は見かけによらぬもの』…ということです…。…今日は、たっぷり愉しみましょう」

 男がタバコを灰皿でもみ消すと、わたしにバックの姿勢をとらせる。この男の肉棒はこの姿勢で味わうのがよいのだ。男もわたしの普段からの反応からそれを承知しているのだろう。両手で腰骨をがっちりと固定すると、掴んだわたしの腰を自分の股間に強く打ち付ける。

 「…んんっ…っぬ…っぬぅ!…ぬぉ…っのぉ!」
 「そうそう。その声、そのお声! 見かけによらぬ『な行』なんですよ、『な行』!」

 呻くわたしの片腕をとって手綱のように曳きながら男が声を張り上げ、肉棒を膣奥まで刺さり込ませてくる。

 「あぁっ!…あぁ!…あぁっ!」

 片腕を後ろに曳かれながら膣壁を抉られていると、男が手を放して再び腰骨を両手でつかむ。そのまま、立て続けにぐいぐいと腰をせり出すと、子宮口にはまり込んだ肉棒が先端から精液を噴き出すのがわかった。

 「最後は騎乗位でシメ…。お願いします」

 男の青春時代の思い出に付き合って、わたしは仰向けになった男に跨り、そそり立ったままの肉棒に手を添えて膣口に宛がう。男が呟く。

 「顎の線が綺麗なんだよなぁ…鎖骨の感じもね」

 家庭教師先の母親と情事に耽る学生の肉棒が、今度は真下から突き刺さる。見かけによらぬ大胆な母親は、正常位、後背位、騎乗位のコースでいつも若い男を味わっていたのか…。この体位ではどのように腰を振っていたのか…。

 「っぬぅ!…ぬぉ!…ぬぉん!…」

 そんなことを考えている余裕など与えない…とばかりに男が下から突き上げてきて、わたしは思わず声を上げる。長らく声を出さないで自慰などしていたからか、口を開けていることがないのだろう。身体の奥に突き込まれる肉棒の圧力で、閉じている唇を内側から押し開かれているようで、男の言う『な行の声』が漏れてしまう。それに触発されるのか、男の突き上げが激しくなる。

 「ぬぉ!…ぬぉ!…ぬぉ!…ぬぉ!…ぬぉ!…ぬぉ!…」

 3回目の射精を終えて今日の逢瀬が終わる。男がシャワールームから出てくる。

 「今度はここみたいな横文字のラブホテルのベッドの上なんかじゃなく…畳の部屋でしましょう。●●町にはもはや旅館はないので残念ですが、どこか温泉にでも行きませんか? 今度は貴女の青春時代の思い出も伺いたいな」
 「思い出だなんてそんな…」
 「ははは。●●町の雰囲気が貴女と重なってしまいましてね。もしかしたら●●町にご縁があったりして…なんて思ったものですから、さっきは唐突なことをきいてしまって…」
 「いえ…それはいいのですけど、泊りがけはちょっと厳しいかも…」
 「そうでしたね…。あのお母さんもボクを連れて温泉旅行という訳にはさすがに行かなかったみたいでね。数十年ぶりの夢…いつかかなえさせてください」

 (青春時代に身体を重ねた男の思い出…か。あの頃、もっといろいろ経験しておくべきだったのかも…。)


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