おもちゃのプレゼント-7
「何で嫌なの、加奈子」
そう問われても、加奈子は恥ずかしくて答えることができない。
欲しい刺激が与えて貰えず、体を震わせたままだ。
理央はにやり、と笑うと右側のビキニラインから、Ｖライン、さらには左側のビキニラインへ、ゆっくりと淫具の位置をずらしていく。
それを何度も繰り返していると、加奈子が惚けたように口を半開きにして、だが理央の腕を掴んで、その愛撫に耐えている。
先程絶頂を迎えたて、さらには焦らされているせいで加奈子のショーツは用をなさないほど濡れている。
こんなにも刺激が欲しいと体は願っているのに、周りを責め立てるばかりで、理央は一向に大事なところに触れてはくれない。
「……すっごくエロい。体、びくびくしてる。マ×肉にずーっと当ててたい」
「い、嫌、お願い、そんな言い方しないで……っ」
焦らされていることと同時に、自分の体に下品な物言いをされて恥ずかしくなる。
セックスし始めた頃より大胆になったとはいえ、こんなにも直接的な言い方は、かなり抵抗があるらしい。
理央は加奈子の右側の鼠径部付近にマッサージ器を押し当てつつ、それを持つ手と反対の、左手の人差し指と中指を、加奈子の秘部に触れないように、挟みこむように添える。
そして、びしょびしょになってしまい、下着としての用をなさない薄布に指をかけると、その布を指で引き上げた。
布は秘部こそ隠しているものの、ぷっくりとした恥丘に生える薄い茂みが見えてしまっている。
理央はそのまま、さらされた恥丘にぐにっ、とマッサージ器を押し当てる。
「加奈子のパンティ、どろどろだね……可愛い」
「な、だって、こんなにされ……たらっ……んん、理、央……っ」
加奈子はびくびくと体を震わせつつ、そっと左手を背中に回す。
そして、腰辺りにぴったりとくっついた、理央のそれに触れた。
「理央のも、カチカチ……それに……これ、あたしの唾液……じゃないでしょ……？」
指先で触れたそこは、腰をぬるぬるとした先走りで汚してしまうほどだった。
「理央……も、我慢して……るじゃない、だから、意地悪、しな…いで」
体を震わせながら、加奈子がゆっくりと振り向く。
暗がりながらもわかる、うっとりとした、妖艶な顔つき。
潤んだ瞳と目が合い、理央は淫具を引っ張った薄布の中心部に当てる。
「ん、んんぅっ……や、ダメ……すぐ……いく、んん、激し……いっ、気持ちいい…よ、理央」
加奈子は後ろから抱きしめられたまま、理央を横目でじっと見つめながらそう言う。
理央も、加奈子に指先でそこを触られて、目を血走らせて、ぐぐっ、と強めに押し当ててしまう。
「あ、だ、だめっ……いく、いく……！」
腰からぞくぞくっと快感が突き抜ける。
加奈子は開いた脚を思わず閉じて、太ももでマッサージ器を挟むようにして果てた。
理央はスイッチを切り、脇に置くと、加奈子の体をそのまま押し倒す。
上半身に身につけた下着を押し上げて、乱暴に乳房を揉みながら、頂きに唇を近づけた。
「あ、んんっ…！」
舌先でべろべろとそこをしつこく舐め、舐めているのと反対の乳頭を指先で弾く。
理央のそんな行動に嬉しくなって、加奈子はもっともっとと懇願するように、彼の頭を抱える。