第三十一章 悪夢(画像付)-6
(ああ・・・も、もう・・・)
押さえていた欲望が弾けそうになっていた。
『どうだい、圭子ちゃん・・・?』
自分の名前を呼ばれると、隠していた気持ちが暴かれていくような気がする。
『気持ちいいんだろ、正直に言ってごらん・・・』
熱い息が耳元で囁く、と逆らう気力も無くなってしまう。
『ああ・・・は・・い・・・』
素直に返事をする自分に、心が溶けていきそうになる。
『良い子だ・・・
じゃあ、もっと気持ち良くしてあげようね』
優しく言うと、再び股間へと腕を伸ばした。
『くぅっ・・・』
花園に指が入ると、さっき以上に強い官能をもたらした。
『はうっ・・うっ・・んっ・・はぁっ・・・』
節くれだった指が、バストとヴァギナをじかになぞっていく。
甘美な刺激は、痴漢の手触りを思い出させる。
(ああ・・・わ、わたし・・・)
『へへへ・・・』
男の生臭い息が耳元をくすぐる。
(か、感じてるっ・・・な、何て事なの?)
『気持ちいいだろう、圭子ちゃん・・・?』
名前を呼ばれる度に快感が走る。
『あああ・・・は、は・・い・・・』
無意識に返事をしてしまう。
(あああ・・・き、気持ち・・いい・・・)
満員電車の中で見知らぬ男に操られた時と同じように。
巧みな動きは、あの時の官能をリアルに再現していく。
『んっ・・くぅっ・・はぅっ・・あはぁ・・・』
愛撫されるまま、切ない声を出している。
『フフフ・・・もうグショグショだ・・・』
『ああ・・・はあぁ・・ああ・・・』
イタブル言葉も、むず痒い快感を伴って聞こえてくる。