side 優依22-1
時は遡ること数時間前
優依は7時半ぐらいに起き
着替え等をすませたあと
パソコンを立ち上げ
メールを書いていた
>ゆいだよー
>あけましておめでとう
>ことしもよろしくね おさむくん
>今日はこれから
>おじいちゃん・おばあちゃんちにいく予定
>正月はお母さんの方の実家と
>お父さんの方の実家といかないとだめだから
>毎日忙しいの
>ゆいの顔みれなくてさみしい?
>ごめんねー それではまたあとで
メールを書き終えると送信ボタンを押して
パソコンをシャットダウンさせると
1階に降りていく
居間に向かうと
両親がすでに出かける用意をしていた
「お母さん お父さん あけましておめでとう」
「おめでとう ゆい はい お年玉」
「ありがと」
「それで…お年玉の使い道は?」
父親がそう聞いてくる
「一つはブルーレイドライブ 外付け」
「ん? 光学ドライブほしいってこと?」
「うん USBメモリとかしか使えないから パソコン」
「あ そうか わかった メーカーは?」
「こないだ調べて貰ったけどいろいろあるよね」
「おさむさんに?」
「うん パイオニア製は高いみたいだよね」
「そうだったね たしか」
「うーん あんまり高くないパイオニア製ドライブにする?」
父親がそう提案すると
「うん 12000円ぐらいまでであれば?」
「わかった 他になんか足りないものは?」
「あればいいなと思うのなら…WEBカメラとかかなぁ」
「SNSしてないのに?」
「メールに写真載せたいとか だめ?」
「なるほど わかった」
「ありがと」
(これでおさむくんに写真送れるね)
会話が一段落して
優美が優依に聞いてくる
「ごはんは?」
「かるくたべる」
「わかったわ 今用意するね」
優依が軽く朝食を食べたあと
一家4人は父親の運転する車で
まずは優美の実家の方に向かうのだった
◇◇◇◇◇
おさむが朝ご飯を食べて
部屋に戻り落ち着いたあと
パソコンを立ち上げメーラーを起動させる
(ゆいちゃんからメール来てる)
メールを確認して
返信を刷るおさむ
>あけましておめでとう
>ことしもよろしくお願いします
>両親の実家にいくのね
>当分忙しそうで…
>うん さみしい
送信ボタンを押すおさむだった
◇◇◇◇◇
年明けから数日が過ぎていた
幸子達も母方の実家にいったり家にいないことが多い
優依の方も同じ状況で毎日出かけていた
そして…おさむの方はとくになにもすることもないので
普段と変わらない毎日
パソコンの画面眺めているだけの日々
そんな数日が過ぎ
優依は父親と一緒に電気屋に出かけて
ブルーレイドライブと
WEBカメラを物色して購入したのち
家に帰ってきて繋げて設定すると
試しにカメラアプリを起動させて
写真を撮ってみる
「うん 画質もそこそこかな
もっと性能ほしくなると携帯電話貰うまで我慢かなぁ
とりあえずメール送ってみよう」
そうしてメールを書き始める優依
>ゆいだよー
>ゆいの顔みれなくて寂しい毎日でしょ?
>今日はそんなおさむくんに
>いいもの送るよー みてねー
書いたあと
写真を添付する
(これでいいのかな? メールのところに
写真をドロップで
試しに送ろう)
送信ボタンを押してしばらく画面を見ていると
おさむから返信が届く
>え? 写真
>デジカメかWEBカメラ買ったの?
>顔見れてうれしい…
>ありがとう
>これなら…パジャマ姿とかもみれるのかなぁ
(おさむくん喜んでくれてる よかった
パジャマ姿? みたいの? わかったわ)
>喜んでくれて嬉しい
>パジャマ姿も見たいのね
>夜にとったら送るね たのしみにしてて
送信ボタンを押す
しばらくすると
おさむからの返信
>たのしみにしてる うん
(短すぎ…LINEならリアルタイムで出来るんだよね 会話
お母さんいいなぁ 毎日夜? 会話してるんでしょ?)
そして
夜を迎え…お風呂上がりのパジャマ姿
ピンクの前ボタンのパジャマを着ている優依
10歳にしてはシンプルなパジャマを選んでるようだった
髪もおろしている状態で
普段は見せない姿だったりする
(どんな格好がいいのかな?
シャッターボタンを操作する都合もあるし
そんなに格好を凝ったものには出来ないけど
うん カメラに向かって微笑んでるところにしよう)
「これでよし…メール書こう」
>と言うことでパジャマ姿のゆいちゃんだよー
>かわいい? かわいいよね? どう?
送信ボタン押す
しばらく待つと
>パジャマ姿ありがとう
>髪おろしているのも新鮮で
>パジャマもシンプルで…しかもピンク
>10歳の子だから子どもっぽいの着てると思ってたら
>違ってて 好きな感じのパジャマだったのが嬉しい
(おさむくん 喜んでる
それにしてもパジャマ…子どもっぽいの予想していたのね
シンプル系着ているから子どもらしくないと思ってたけど
こういうの好きなんだね)
>喜んでくれてる うれしい
>カメラも使えるようになったし
>時々写真送るね
>みたいのあったら言ってね
>それでは おやすみなさい
送信ボタン押して
パソコンをシャットダウンさせて
ベッドに入る優依だった