合宿始まる-1
「本当に・・・・するのかな?」
後ろに束ねた長い黒髪を少し撫でながら
サトコが俺に話しかけていた。
いつもはスクールシャツの制服姿のサトコが
今はタンクトップに短パン姿で
太陽の光をほぼ真上から受けながら
買い物袋を両手いっぱいに持って歩いている俺の先を歩いていた。
ダム湖の湖畔にあるスーパーで食べ物を買出しし
そこから少し山の中にある市営のキャンプ場まで歩いている途中だ。
「・・・・会長のことだし・・・・するんだろうね」
荷物を全く持っていないサトコは
汗だくの俺を見て 少し振り返って笑った。
「アキラは、興味あるの?」
「・・・・・何に、だよ・・・・?」
暑くて重くて 少し苦しい上り坂
俺は汗を拭くこともできず
サトコを見ていた。
白いタンクトップが
微かにブラの存在を透かしているのが
今の俺の支えかもしれない。
「何にって・・・・・・」
サトコは少しだけ俺に近づき
耳元で囁いた。
近い距離でも恥ずかしいとか思わないくらい
普段から仲がいい仲間の一人
そのサトコから少しいい香りがした気がした。
が、その唇は
普通では言わない単語を囁いた。
「乱交に・・・・・・よ」