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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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side 優依 6-1

「ただいま」
「あ おねえちゃん おかえり おかあさーん おねえちゃんかえってきたー」

優花の叫び声に
顔を出してくる優美…娘の顔が暗いように思えて

「ゆい 学校でなんかあったの?」

伊達に母親してないね お母さんと思いながら
優依は答える

「学校でちょっとね めんどくさいことというかこまったことになったかな」
「それって…」
「うん 一昨日 車の中で話していたことが実際に起きた…と言う感じかな」
「生徒会?」
「そ」

娘の顔を見ながら
きっと…この子 おさむくんのこと考えてる
と思う優美だった

「忙しくなるから…」
「うん そうだね 土曜日も時間とれなくなるんじゃないかなって」
「そう…」

何と言っていいかわからない母親をみて
優依は

「でもね お母さん」
「え? なに」
(この子 なにいうつもり?)

一呼吸おいて優依は話し続ける

「忙しさにかこつけて…わたしは疎遠になんかならないからっ!」
「ゆい…」
(わたしとおさむくんのことを言ってるのね)
「それと…おさむくんの心からもお母さんを追い出すから」
「えっ? ゆい それは…」
「言葉通りだよ まだ忘れてないと言うことは未練があるからでしょ?」
「そ、そう…だね」

(きちっと…ふらなかったのも悪かったのかな?)

「だから…学校も料理もそしておさむくんのことも
 全部こなすつもり」
「そんなことしたら…ゆい 身体壊すよ? 無理しないで」
「もちろん 無理しない程度にするつもり そこは心配しないで」
「そう…」

あらためてため息をつく優依

「ふぅ…うん お母さんに宣戦布告かな」
「宣戦布告って…わたしは…もう」
「うん お母さんの気持ちは…おさむくんにないのはわかってる
 あの人の片想いなんでしょ」
「そう…だね」
「片想いを断ち切るには誰かを好きになることでしょ?」
「うん…」
「だから…おさむくんの中からおかあさんを絶対に追い出すよ わたし」

娘の本気の言葉に
戸惑いを隠せずにいる優美だった

「ただ、やっぱり土曜も忙しくなるから行けなくなるのが問題なんだよね」
「わたしの時は…まだまだネットが普及してなかった時代だったから
 遠くの病院に入院してしまったおさむくんとは距離も遠くなったから
 そして会うこともなくなったまま…」

優美はそう言いながら目の前の娘と過去の自分を
重ねながら話す

「まだ携帯電話はだめでしょ 10歳には持たせられないわけだし」
「うん そうね まだ携帯は持たせたくないかな 危険だもん」
「SNSとか変な人に…というのもあるし学校に持ち歩くのも高価すぎるもんね」
「ゆい ほんと…あなたってどこまで大人びてるの?」

母親のそんな言葉に
ちょっとおちゃらけた感じに

「えー まだ小学4年生だよー」

と言い返す優依

「いまさら そんな振る舞いしなくていいから」
「あはは でも、お父さんには内緒で」
「あ うん… そうだね」

表情を真顔に戻すと
優依は話を続ける

「携帯がだめとなると…自室にパソコンおくのは…それもだめ?」
「持ち歩くわけでもないし…エッチなサイトとかは
 設定でみれないように出来るし…お父さんに相談してみるね」
「メールだけでも出来るなら…と思って」

(エッチなサイトみれないのは残念だけど そこは仕方ないか)

母親の言葉に
裏で心の中でそう呟くが顔には出さないようにする優依だった

「メールだけ それだけでも…わたしの時よりは疎遠にならなそうね」

優美も優美で自分の時のことを
思い返しながら…そう話し返す

「ありがと お母さん パソコンはそんなに高くない奴でいいから
 一応、わたしもおさむくんにでもどれがいいかきいてみるから」
「え? あの人 パソコンとか詳しいの?」
「引き籠もってパソコン前に座ってる人だよー
 それなりに詳しいと思うよ?」
「そ、そうなのね」

会話も一段落して
時計を確認する

「まだ夕ご飯の支度ははやそう?」
「そうね」
「それじゃ、わたし…先に宿題等片付けてくるね」
「あんまり 無理しない程度にね いろいろ」
「わかってるよー」

洗面所で手洗いとうがいをして
2階の自室に戻って宿題を片付ける優依だった


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