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【学園物 恋愛小説】

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find out-3

それから学校が終わり、みんなで喫茶店にきていた、もちろん俺のおごりで。

「さてこれからかくれんぼの必勝方を話し合おう」

隣でやる気満々の(自称)かくれんぼ王、目の前の席で奢りだからと言って、高いパフェを頼みやがった読心術の使い手、そしてその隣に余りしゃべらないがなぜか織華の親友絵里、オレの友達ってこう見るとろくなヤツいないな。

ちなみに蓮の話など誰も聞いていない。

「まず、勝つには簡単な場所はもちろん駄目だよな、小道具ありかな」

「ねぇねぇ、絵実は何にする?」

「レモンティー」

「おばさーん、グレートパフェとレモンティーね」

「・・・・」

オレ付いていけないかも、早くも挫折しそう。

「ね、蓮と歩は?」

「・・・コーヒーで」

「小道具もしありだったらシャベルとか持ってって」

「コーヒーもお願いねー」

ここの喫茶店の看板娘(57歳)は「はいはい」と言って、厨房に入っていった。

「んっ、どしたの歩」

「・・・」

「がんばって」

絵実が小さな声で言う、本当に小さいけど、なんかうれしいな。

「ありがと、絵実」

織華はまだ?マークを頭の上に浮かべていたが、なにもなかった様に水を飲む。

なんで絵実が織華の親友なんだろう、といっつも思う、こんなに正反対な性格だっていうのに、人間分からないものだ。

「はいよー、コーヒーとレモンティーね」

おばさんが帰ってきた時、やっと本題に入る。

「で、どうやってかくれんぼ大会を勝つか、よね」

かくれんぼ大会は明日だ、授業も全て休みで一週間、かくれんぼ大会に費やされる、こんな事に一週間使うとは生徒もビックリだ。

「どうするって言っても、ただ隠れてあとは運任せって感じだろ?」

「それじゃ駄目よ。うちのクラスの相手4組なんだけど、大半が運動部らしいから、運動部が少ないうちのクラスが探す時も隠れる時も少し不利になっちゃう。だから完璧に隠れて、時間稼がないと」

去年は全員が見つかるまでのタイム制だった。全員見つからない時はその時に見つかった人数で勝敗が決まる。

去年ボロ負けだったうちのクラスは特別気合い入ってなかったからな。

今年は別だ、購買五十%オフは大きい、財布の消費は少なくなるし、欲しいよな。


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