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【学園物 恋愛小説】

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find out-4

「でも、結局は当日に考えることになるぜ?戦場見なきゃ、どうにもならないだろ」

「それはそうだけど、なんかあるじゃない、見つからなさそうな場所」

「じゃあコイツに聞けば?」

オレは(自称)かくれんぼ王に振る。

「うーん、あんまりいい案でないと思うけどなぁ、ねぇ蓮」

「で、オレは結局最後まで・・・ってなんだ、呼んだ?」

「呼んだわよ、ちゃんと聞いててよ、見つから無さそうな場所ってある?」

蓮の目が光った気がする、織華かわいそうに。

「よくぞ聞いてくれた、俺お勧め見つからない場所百選決定版を伝授しよう、まず百位」

織華は失敗したと言う顔だ、一度覚醒した蓮を止めるのはほぼ不可能と言っていいだろう。

「はい、グレートパフェだよー」

本当にグレートなパフェがきた、上にのっているアイスクリーム何十巻きだ?あれ。

「九十二位、南口から上り・・」

「おっ、大きい!一人で食べれるかな、絵実も少し食べる?」

絵実はコクンと頷く。

「最後のベスト5ぐらいでいいのに、うちのクラス百人もいないし、全くムダよねぇ」

織華は16段のアイスクリームを口に入れる。

「こうなるとなぁ、誰か止めれるヤツ見てみたいよ」

「・・・・・」

次の瞬間、オレは一生忘れないと思う。

絵実がゆっくりと蓮の顔すれすれにより、一言。

「ねぇ」

それはいつも出す絵実の声ではなかった、しっかりとした、まっすぐな声、小さな声だけど百メートル先にいる人にも届きそうな声だ。

「八十六位次もまた南・・・はい?呼んだ?」

絶句。

今まで誰も覚醒した蓮を止められなくて幾多の敵をかわしてきたのに、その蓮が、止まった。

「すごい!絵実こんな力があったのね!」

絵実は一仕事終えたようなため息をついてレモンティーを一口。

やべぇ、オレ、なんか感動してきた。

「なんだよー誰か呼んだんじゃないのか、せっかく百選やってたのに」

「百選もいらないって、ベスト5だけ、教えろ」

「えっ、なんだ詰まんないな、まぁいいけどさぁ」

蓮は少しふくれっ面したが、すぐに笑顔になり教えてくれた。

まっオレにはどちらにしても余り意味はない、適当に隠れようと思ってるし。

その日は蓮の話が終わってから解散になった。


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