find out-11
「い、いや嫌いでない、どっちかというと、好き、だよ」
それを聞いた織華は泣き出してしまった。
当然、俺がアタフタ慰めている間に四組のヤツには見つかり、クラスメートや蓮には、何があったか尋問にあい、全く大変な1日だった。
そしていつもの帰り道、俺の隣には織華、やっぱりまだ口を閉ざしている。
まぁあんな事言っちまったらそうだろうな、俺だってドキドキだよ、ってなんで俺ドキドキしてんだ?
そうしているうちに分かれ道へ、俺も織華も止まる。
そして織華がおずおずと話す。
「えと、ありがと、おやすみなさい」
「ああ・・」
織華は走り出して行ってしまった、その後姿を見ながら、俺はしみじみと願った。
これからも、もし関係が変わっても4人一緒に居られますように、と。