⑧落城-2
「ああ、止めて下さい。いや、それは駄目。」
自分から仕掛けた性交だという事を忘れて羞恥する。
羞恥心は相手を一人前の男と認め好ましく思っている証しだ。
佳乃の見当違いをあざ笑うかのように鼠径部に留まり舐めあげる。
すぐ横の亀裂は粘液に溢れている｡
牝臭を嗅ぎながら舌は鼠蹊部の最下部会陰で右側に横断する｡
右側の鼠蹊部の後は今来た道を逆行し左側に戻る｡
ゆっくりゆっくりそれの繰り返しだ。
何度か目の横断で舌先にぬめりを感じ大きな音を立ててすすりとる。
「ズズズズー」あえて大きな音をたてたのだ。
(佳乃凄いね。して欲しいのかい？)と問いかけたのだ。
答えるように股間を全開し恥部を晒す。
貞節で上品な義母の考えられない所作だ。
舌は亀裂に差し込まれ少しずつ上昇し始める。
すすり舐めびらびらを吸い込みその内側を舌でなぞるがポイントには触れない｡
「あ〜もう駄目｡お願い｡」
指をGスポットに差し込むと同時にクリに吸い付く｡
腰を浮かし弓反りになって瞬殺｡
逝った後どさっと腰が落ちる。
だが舌と指の動きは止まらない｡
もう一度逝かせた後切先を当てがい話しかける。
「お義母さん、ハメてもいい？入れるよ。」
この後に及んでなんという無粋な言葉だろう。
しかもお義母さんだなんて。
あくまでもこの性交は佳乃の主導だという事にしておきたいのだ。
しかし佳乃は見つめ合ったまま首を縦に振った。
ズブリと上向きに差し込む。
ピストンはしない｡亀頭をGスポットにあてがったまま動かないのだ。
女の上体を起こし対面座位になっても動かない｡
女の腰が動き始める。
男は後ろへ倒れ騎乗位になると腰の動きは激しくなる。
「ああ〜お義母さん駄目です。止めて下さい。」
泣きそうな声を出しながら腰は義母の動きに対応する｡
守りに徹しながらも肝心なところだけ攻めに転じる。
２回目のハメ逝きは壮絶を極める。
膣は蠕動し全身が痙攣する。
女体はくねり男にしがみ付き絶叫しながら果てる。長い絶頂だ。
「義母さん凄いね。わかったよ。」と言いながら後ろへまわる。
女の積極性に押されてハメるという設定だ。
先程までの佳乃のグラインドと比べたら気の遠くなるようなスローピストンだ。
ゆっくりだが確実にポイントを擦り上げる。
最奥に着いた時だけ腰を回す。
少しずつ少しずつ性感を追い上げているのだ。
急激に登りつめた絶頂は急激に冷える。
スローセックスのそれは快感も大きく継続するのを知っているのだ。
湊の演技はまだ続く｡
「あぁ駄目だ。出そうだ。」と言いながらピストンを止めるのだ。
それは決まって佳乃が達する寸前に限られている｡
佳乃は自分が焦らされているとは知らずにイライラがつのる。
「ゴム着ければいいじゃないの｡」
「お義父さんので合うかなぁ？そうだ。３階へ行こうよ。」
「取ってくればいいじゃないの。」
「それに御両親のこのベッドじゃ本気になれないよ。
罪の大きさに萎えてしまうんだ。」
ギンギンをハメながらしおらしい事を言う｡
「でも・・・。」
再び追い込みピストンを止める｡
「３階ならお義母さんに最高の気持ちよさをあげられるんだけどな｡」
我慢の限界に後押しされてうなずく。
階段の防犯カメラの事もあるのでバスローブを身に纏うが部屋に入るなり自ら脱ぎすてる。
寝室に入ってもゴムを装着する気配はない｡
やはり絶妙のタイミングでピストンは停止する。
怒りが込み上げてきた瞬間クリに気持ちいい振動が伝わる｡
逝った後それが電マによるものだと知る｡
そんな物をベッドルームに置いている湊の本質が少し見えたが気持ちよさに流される｡
電マによって何度も逝かされた後心地よい振動をGスポットに感じる｡
「何？これ？」
振り返った瞬間それがクリに吸い付く。
身体が跳ね上がり始めての二極逝きに全身が震える。
「これ凄いだろう？」抜いて見せる。
そんな物に快感を覚えた感じやすい自分の肉体を恥じながらも自ら男にまたがる｡
「さぁフィニッシュいってみようか｡」
男の声に後押しされる様に腰が激しく回転する。
やがて男の飛沫を感じながら今日最高の快感に悶絶させられる。
目覚めた時は男の腕の中だった｡
まったりとした幸せの余韻に浸っている時男が笑顔で話しかける｡
「お義母さん凄いよ。信じられないよ。
あの破廉恥なママ友と同じことしたんだね。
６９やったよね。おもちゃ遊びやったよね。あとハメ撮りだけだよね。」
「ほんとね。恥ずかしいわ。でも撮影だけは絶対に駄目｡ そんな事すれば不倫の証拠を残すことになるわ。」
「愛し合ったのだからそれでもいいじゃないか。」
「駄目よ。そんな弱みをにぎられたら一生君のいいなりじゃないの｡」
「そう言うと思ってこの部屋にもあの小型の防犯カメラ設置しておいたんだ。
それを見て楽しむのは明日だな｡一生僕のいいなりか。いい言葉だ。」
明日は田中運輸も休業日だ。