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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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そーしつ-1


 冬休みが終わるとまた営業が胃が痛くなるシーズンがやってくる。俺的には寒い冬には宮古島のような暖かいリゾートに行きたくなるもんだけど、季節感って日本人にとってやっぱり重要なのかうちの路線も冬は北日本路線ほど稼働率が高い。まあその季節感の恩恵はちゃんと夏に被ったからいまは北日本路線にアドバンテージが寄ってるだけなんだけど、企業・団体・学校など近隣自治体の回れるところは回り尽くしたうちのガッツと体力のある営業の疲れた顔を見るのは同じ会社の仲間としてもい結構つらい。
 こういうときの激励役は支店長と琴美、と決まっていて、今日も支店長決済でこの三人は定時上がりして有志新年会と称して飲み会へと向かっていった。本来ならこの営業利益率 ―航空は鉄道や自動車運輸と比べてただでさえ低いのに― で呑気に飲み会などやっている場合ではないのだけれど、うちの支店の営業担当者は麻衣ちゃんの父親なのかと思うほどに生真面目でちょっと思い詰めちゃうところがある人なので、しかも高校受験真っ最中の息子がいることもあってここ数日顔色がよくない。こういうときはポジティブシンキング派の支店長と琴美のコンビがとにかくひたすら激励してあげる席が必要で、まあ支店長はちゃんと使命感を持ってセッティングしたんだろうけど琴美は半分くらいは会社の金で飲めてラッキーとか思ってそうだ。今日は朝からやけに機嫌が良かったし。
 報告書を社内システムに入力し終わり、本社の誰かと電話している運行管理者に目と手であいさつして空港駅に向かう。ほぼ無人の直通急行が扉を開けて待っている。この空港線、三月末のダイヤ改正でとうとう本数減が決まり、行き先や種別もだいぶ変わっちゃうみたいでどうやら不利益を被ることになりそうな琴美がホームのポスターを見てぶうぶう文句を言っていた。走ってくれているだけありがたいと思えよ。同じ公共交通機関関係者として至極真っ当なことを言ったつもりだったけれど、それはそれこれはこれ、と琴美の返事はつれなかった。まあ確かに直通で乗り換えなしで出勤できていたのが乗り換えが必要になるわ本数が減るわとなったら嬉しくないのは当然だけど、この路線はもともと旧国鉄だった第三セクターなので自治体が手を引いちゃったら廃止まっしぐらだ。そうなると俺が今から向かうさおりさんの店がある駅からの空港バスくらいしか代替案がないので俺は冗談抜きで自転車通勤ということになってしまう。そうなる前に宮古島への異動を果たしたい。
 明日土曜日はシフトの休みだ。本来なら今夜は怡君さんの店のほうでちょっと飲んで明日はしのちゃんとデートするはずなんだけど、しのちゃんとさおりさんは今日の夕方の新幹線で週末を利用してさおりさんの実家へ帰省している。さおりさんの宮古島への転職と引っ越しの報告が目的だ。もっともさおりさんいわく「父が再雇用先で仲良くなった人とその後どうなったかの確認」もあるみたいだ。
 ので今夜は怡君さんは喫茶店のほうに出ている。いつものチャイナドレスやナイトドレスではなく、マゼンダのリブハイネックニットにエプロン、という格好の怡君さんがなんだか新鮮だ。

「どうしたの、私があんまり美しいから見惚れてた?」

 カウンターにお冷を置いた怡君さんがそう言うと、テーブル席の中年夫婦っぽいお客にコーヒーとアッサムミルクティーを運んで戻ってきたパートの女性が吹き出した。多少見惚れていたのは事実だけど、怡君さんがかわいいのもそのとおりだけど、見惚れていたのはリブハイネックニットの胸の豊かなふくらみだ。チャイナのときにはかえって目立たなかった思ったよりも豊満な怡君さんの胸。さおりさんよりは間違いなく大きく、琴美よりもやや豊かで、柚希ちゃんよりは小ぶりな印象の胸。童貞殺しのニットとはよく言ったもんだ。
 怡君さんの胸からばりばりと音を立てるようにして目線をメニューに移す。いや、もう何度も見ていてだいたいのラインナップは把握しているから改めて見る必要もないんだけど。ええと、エビドリアとコーヒーのセットをお願いします。伝票をボールペンで書き込む怡君さんの瞳がいたずらっぽく微笑んでいるのはさっきの俺の目線と今のぎこちない様子を面白がっているからだろう。

「どうお兄さん、異動の話進んでる?」

 サイフォンに水を入れながら怡君さんが言う。

「うーん、今日も支店長にちょっと聞いてみましたけど、本社からはまだ何も言ってこないって」

「会社の動き遅いなあ。さおりさんたち三月には宮古に引っ越すんでしょ?お兄さんもできれば同じタイミングで異動して、さおりさんとしのちゃんを支えてあげてほしいんだけどなあ。あ、コーヒー先でよかった?」

「はい、先でいいです。そうですよね俺もそうしたいんですけれど……」

「組織のことだから思う通りにはなかなかいかないけど、お兄さんからもプッシュしてなるべく早く決めてもらったほうがいいよ。うちの先生も、日本に帰ってきて転職したときにすぐ決まらなかったから、私、先生のお尻蹴っ飛ばしちゃった。早く採用通知貰わないと私台北に帰る、って」


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