第二十三章 香奈子様へ その2 (初めてのフェラチオ)-10
『それでいい・・・・
今日から、お前は変わるんだよ・・・』
優しい言葉が、呪縛を解きほぐしていく。
「ああ・・・そう・・・・
わたし・・・・良い子じゃなくても・・・」
液晶画面を見る香奈子も、嬉しそうに呟いている。
余りにもハイになって霞んでいた記憶は、潜在意識に強く植付けられていた。
夢で受けた開放感の原因を理解できたことが嬉しく思えた。
「あああ・・・・」
携帯電話を握り締めながら大粒の涙を流している。
『いいんだ・・・わたし・・・いいんだ・・・』
画面の中の女も催眠術に掛かったように、うわ言を繰返していた。
捕らえられた心は支配される喜びにうち震え、男に命じられるのをまっている。
『さっ・・・もう一度、咥えておくれ・・・』
『うん・・・』
優しく促す言葉に素直に返事をすると、ペニスを飲み込んでいった。
『んぐぅ・・・んっ・・んんん・・・』
勢い余って喉の奥まで入るコックが苦しい筈なのに、吸い込む力を緩めない。
『おおおぅっ・・・』
その激しさに、竹内も思わず声を漏らしている。
唇がジュルジュルと音をたててすべっていく様は、とても初めてとは思えなかった。