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カルト教団
【ファンタジー 官能小説】

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カルト教-8

刺激をくわえていくと、ぬれてくるのがわかった。
「黒魔術というものがあります。悪魔と交わることによって、淫欲と悪に染まっていくのです。神の行為は悪魔の行為にもなります」
「私はそれを経験しました」
「それはまだ人であり、悪魔ではありません。そんなものは私が洗い流してあげます」
女は嬉しそうに、濡れ、したたらせてくる。まるで挿入されているかのように腰を動かし、素直にあえぎを漏らす。
「神と契りを交わすことで、悪魔の誘惑を断ち切りましょう」
カザミはもう我慢ができないでいるようだ。
「神と愛し合うのです。神とつながるのです」 ささやく。「トラのポーズ」
カザミはポーズを変え、私は後ろから挿入してやった。
女は尻を振り、穴をぎゅっと締め、吸い付くようにくわえ込んでくる。
乳房を手のひらで包みながら乳首に爪を立てて責める。
トラは何度も吠えた。吠えてシーツを濡らした。
前回とは全く違う。今と比べればそれは丸太を抱くようだった。
私まで久しぶりに吠えさせられてしまった。 すばらしい女だ。
「今日のカウンセリングはここまでにしましょう」 ≪本当に良い信者だ≫ これからの夜のことを思うとわくわくしてくる。
この一体感こそ、信者を癒すことによって得られる、上位者のよろこびなのだ。
次の日も呼び出した。扉が閉まった途端、引き寄せて、抱きしめる。
「さあ神との語らいです」
カザミもただ、従って。服を脱ぐ。その顔は嬉しさに紅潮していた。
そこでいろいろなポーズを試した。
のめり込み、執着する自分をおさえられなかった。

それからしばらくした頃のことだ。私は用事で、後をドウツに任せて出かけた。
何度か意識を飛ばして教団を探った。いままでにも時々やっていた。これはドウツも知らない。
内情を把握するには良い方法だ。誰が味方で誰が批判的か見極めることができる。
悲しいことに教団の半分以上がドウツを信頼していた。
仕方がないのだ。そもそもこの教団を作ったのはドウツだった。
私が魔法の書を手に入れ、奇跡のようなことが行えるようになったとき、私の願いは、その書を使ってみんなを癒すことだった。
しかしその力と裏腹に、私には人望もカリスマ性もなかった。
それを持っていたのがドウツだ。彼の提案でこの教団を作った。そして私が教祖になったのだが、実質の主催者はやつだった。
便宜上、やつは教祖である私を盛りたてた。しかし裏では好きなようにやって、私に辻褄を合わさせた。
私は一般の参拝者を癒せることで我慢していた。
その対価としての寄進で生活はできたし、いつでも水信者と喜びを分かち合える。それ以外にはあまり注意を払わないようになっていた。
しかし、それはこの、カザミに会うまでだった。
本当は教団にある裏を掘り返したくはなかったのだ。

用事を済ませ、教団に戻った時の事だ。カザミが水色の長衣を着て立っていた。
「それはどうしたんだね」聞いてもカザミは言いにくそうにしていた。
「来なさい」私の部屋に呼び入れた。
カザミは一瞬抱かれるのをためらう。何かあったのは確かだ。
私は抱き寄せるとゆっくり横になった。
そのままの格好で額どうしを引っ付けた。こうすれば記憶をさぐることができる。
しかし、私の力では分厚いガラスの向こうの無声映画のようなのだ。その映像とカザミの言葉を合わせて聞いた。
「全てを話しなさい」


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