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カルト教団
【ファンタジー 官能小説】

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カルト教-16

信者たちは血を流し、倒れていく。 が、私は自らの短剣を胸に当てたまま、動けなかった。ドウツが私の腕をおさえていた。
「おまえのために12人が死んでしまったぞ。どうだ満足か」魔女にむかって怒鳴り、私を抱えて奥の私室へ逃げ込んだ。「しっかりしろ。おまえにはまだ働いてもらわないといけない」
そこには地面に魔法陣もあった。
「ほら、魔法だ。なんとかしろ」魔法陣の中に立つ。
「おしまいだ。あきらめろ」そもそも13人の呪いの歌をはねかえした魔女だ。何ができるかわからなかった。
≪不完全な魔法陣を使って魔を召喚するか≫ 線が消えていたら呼んだとたん全員が喰いちぎられる。
「来るな。あいつらの魂で満足しろ」ドウツが魔女に向かって短剣を投げつけた。
「あの人たちの命が、あたしのためのもの? ばか言わないで、生贄のつもりなの」魔女がにらんだ。
「それだけではまだ足りないというのか。これ以上に何が欲しい。金か」
「金なんかいらない」
「そうだ。一緒に新しい教団を作らないか。そうすればいくらでも、金も権力も得られる。不法なものじゃない。正しい治療の対価だ。パートナーにしてやる。ほら、もうこの男はいらない」
私はドウツに突き飛ばされて、魔女との間に倒れた。勢いで持っていた短剣が胸に刺さる。体の下になっていたので、誰も気づいてはいなかった。
「あら、あんたの情婦ってこと」
「あれは、ちょっと急ぎすぎた。だが、私の妻にしてやってもいいぞ」
「話は[書]のある場所を言ってからにして」
「なんだと、そんなものは知らない」
「この人のまとめる集団に癒しなんかないわ」カザミが入って来た、信者が刺し合った、血の付いたナイフの一本を持っていた。
「おまえのおかげでみんな死んだ」
「何を言う、みんなお前をいじめていたやつだぞ。さっきも殴り殺されるところだったじゃないか」
「そうだけど」
「よく見極めるんだおまえを落とし入れようとしたのは誰だ。悪魔とは恐ろしいものではないんだよ本当の悪魔は、口に甘いんだ」
「どういうこと」ナイフがブレる。
私はおまえの妹のことを知ってる。
青信者のひとりが、自分が教祖様の前へつれて行ったと証言したんだ。

――― それは、カザミの来るひと月ほど前のことだ。
それは妙に濃い化粧の、小柄な女だった。化粧の仕方もわかっていないのだ。
信者ではないただの乙女を、教祖様は「その子は悪魔に乗っ取られた娘なんだな」と言った。
「わたくしには、そんな見極めの力は授けられていません」
「これも修行だ。見極めてみろ」
「そうで、ございますね」
「よし、それなら、どうすればいい」
「この女の体の中の悪魔を駆逐してやってください」
「わかった、そうしてやろう」
女は信者に押さえつけられながら、じっと下を向いていた。
教祖様は顔の横で拘束の儀式を行って。女のシャツに手をかけた。
「やめろ」肩を振って払う。たしかに狂暴だ。普通の子ではないようだ。
「おまえも噛み付かれたいの」歯をむいて来る。
後ろで押さえつける信者の腕からも逃れそうな勢いだ。
「なんと、呪文の効かないやつがいるとは。それともお前は魔女か」喉をわしづかみして、声を出すのをふせいだ。 「それとも悪魔か」
そのまま襟首に反対の手をかけて、薄手のブラウスを一気に引き破る。
「しっかり押さえていなさい」叱りつけて、拘束をさらに強化していく。
少しおとなしくなったところでブラをはがした。小さな胸がさらされる。
乳首を爪で力いっぱいつねった。女は黙って耐えた。涙目になりながらも、教祖様をにらんだ。
次にスカート、女は足をばたつかせて、抵抗をしたが教祖様の力にかなうわけがない。
「ほうら、もっとあばれてみよ。悪魔よ去れ」悪魔払いの呪文を唱えながら、下を脱がした。
「言え。お前は魔女か、悪魔に身を売った魔女か」
女は唸って暴れる。


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