第二十一章 届いた贈り物 (画像付)-5
※※※※※※※※※※※※※※※
【香奈子様へ―その1】
タイトルに番号がついている事に、不気味さを覚えながら本文を開いた。
『愛する香奈子様、いかがお過ごしでしょうか?
昨日は大変失礼しました。
いくら長年想い続けていたとはいえ、力づくで奪った事を心からお詫びします。
でも、あなたは私を受け入れてくれました。
待ち受け画面をご覧になりましたか?
優しい笑みを浮かべ、私を愛してくれましたね。
昨日の激しいセックスは生涯忘れられないものになりました。
私は今、世界一幸せな気分を味わっております。
あなたにも感動を分けたくてメールを送りました。
添付ファイルを開いてみて下さい。
私達の熱い思い出が再現される事でしょう』
「そ、そんな・・・」
文章を読み終わって、香奈子はうめくように呟いた。
(あの写真が昨日撮影されたものだなんて・・・)
信じられない事だった。
いや、どうしても認めたくないと思う。
無理やりレイプされたというのに、あんなウットリとした表情をみせるなんてありえない事である。
悪どい竹内の事だから合成したに違いない。
納得出来ない香奈子は思いきって添付ファイルを開く事にした。
ボタンを押し、暫く待つとビデオが再生された。