山田屋敷〜第一夜〜-3
「ぁ・・・・・・はっ」
一旦唇を離した後、お江の手が源二郎の右手首を取り、ゆっくりと自らの下腹部へと誘っていく。
まくり上げた襦袢の裾に差し入れられた源二郎の右手。
指先がやや汗ばんだ張りのある太腿、そして太腿のはざまの奥に生える繁みに触れた。
たじろいだ源二郎が一瞬動きを止めたものの、お江の手は止まることなく、無言のまま源二郎の手を自らの中に導こうとしている。
やや水気を含んだ繁みが指先に絡み付くと、源二郎は思わず指先を軽く動かしてみる。
それが湯上がりの名残なのか、それとも蜜なのかは若い源二郎には分かろう筈もない。
だが彼の鼻腔は生々しく濃い女の薫りがうっすらと漂ってきたのを察していた。
「もっと奥へ差し入れてくださいませ」
「良いのか・・・・・・?」
「無論のこと・・・・・・」
源二郎の耳元に唇を押し当てるお江の囁きに、源二郎も意を決して手を動かす。
繁みの奥に何があるのか、源二郎も本能的に悟っていた。
繁みをかき分けていくと、その奥にぷっくらと開く割れ目が蜜に濡れた姿で源二郎の手を迎えた。
そのまま指先を割れ目の奥へと沈み込ませると、熱いぬめりを帯びた周囲の襞がざわざわと波打ち源二郎の指を包み込む。