山田屋敷〜第一夜〜-4
「これが、お江なのか・・・・・」
お江の中で指を動かしながらも、源二郎は自らの下腹部も熱を帯び猛り始めていることを自覚していた。
指を包み込む襞のうねりは温かく、かつ源二郎が体感したことのない心地好いものだった。
それが本能的に彼の滾りを煽り、経験のない源二郎の躰に“その先”に向かうように促している。
心なしか源二郎の息が荒くなってきたのが顔を寄せるお江にも分かったようだ。
彼女自身も深いため息を吐きながらクスクスとくぐもった笑いを漏らしている。
「源二郎様・・・・・」
「お江・・・・・・・」
「そろそろ・・・・おいでなさいますか」
そう囁くと、お江は繁みの奥にくわえ込んでいた源二郎の指を引き抜く。
生々しい水音を漏らしながら引き抜かれた源二郎の2本の指は生暖かい蜜で濡れていた。
寝床の上で源二郎と向かい合う形で横向きになっていたが、ここでお江は姿勢を変えて天井に向かい仰向きになる。
つられる形で源二郎も躰を起こし、
横たわるお江を見下ろす。
薄闇の中とはいえ、目の慣れた源二郎には襦袢の襟元が乱れ、両足を開いているお江の肢体がぼんやりとでも目に入ってくる。
クスリと笑うお江の艶然とした顔が間近に見えるようだ。
「さあ・・・・・・」
お江が膝を立てながら両足を開き、自ら乳房を曝すように露になった胸元を突き出すと、
源二郎は引き寄せられるようにして彼女の上に覆い被さっていく。
両膝をつく源二郎の下腹部から飛び出てくる熱い滾りが、お江の下腹部の裾に向かう。
そして源二郎の顔が豊かな胸の谷間に沈みこむ。
谷間から漂う濃厚な香りを胸一杯に吸い込むと、そのまま乳房の先端に屹立する乳首を口に含んでいた。
舌の上に弾力ある乳首を乗せ、そのまま舌先で転がし、或いは吸い上げてみる。
教えられたわけでもない本能的な動きに、お江は甘い喘ぎを漏らす。