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人妻ハメ好きの友人
【熟女/人妻 官能小説】

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瀬尾岩之助という男-4

 そう、全ては"あの日"からだ。岩之助が里夢に逆らえないのは"あの日"からだ。それが現在まで愛人関係が始まってしまった。

 それは小夏と結婚してからまだ二ヶ月後くらいの時のことだ。会社の慰安旅行の候補の下見という目的の為に、総務部を代表して部長である岩之助と部下の里夢と一緒に熱海のとある老舗の温泉旅館まで赴いた。

 新婚早々に若い女性と二人っきりの下見旅行というシュチエーション。当初は、妻が居るからとはっきりと断った岩之助だが、自分よりも上の人間に直々に頼まれてしまったら会社の人間としては渋々了承するほかない。

 下見も終わって、夕食を部屋で取ることになった岩之助と里夢。その時に旅館で出された熱燗は、久しぶりの酒だった。浴びるように酒を呑んだ。

 すっかり泥酔してしまった岩之助は、普段は抑えられる筈の理性を失った。

 顔は美人とはいえないが、年若い女性。温泉に浸かって浴衣姿の彼女を見て、性欲が爆発して襲いかかった。

 それから、獣のように一晩交わったのだ。

 翌朝、全裸姿で横に寝ている彼女を見て状況を察して、脳が理解を終えた岩之助の表情は絶望の色に染まった。

 酔って記憶が飛んでなかったなら、まだ救いだったかも知れない。だが、悲しいことに岩之助は部下の女性を抱いたことをしっかりと覚えていた。

 里夢が目覚めるとすぐに岩之助は土下座した。自分のしたことを謝罪すると、慰謝料なら払うと示談を提案した。

 軽蔑は免れないだろう、と考えていた岩之助だったが、里夢は彼の予想に反して一切責めなかった。

 どうしてだ?と理由を訊けば里夢はがっちりした体格の男が好みのタイプだと言ってきたのだ。自分とこのまま愛人関係になって欲しいと逆に提案し返してきた。

 これには岩之助は参ってしまった。年若い娘とセックスしてしまったことは示談するくらいには反省もしているし、罪悪感だってある。だが、これからも肉体関係を続けることは望んでいない。

 岩之助は何とか示談に出来ないだろうかと必死に交渉を続けたが、里夢は頷いてくれなかった。

 それどころか、自分との行為を父親の双葉専務に言うと脅してきたのだ。

 そんなことになれば、親心として娘の方を応援するのは目に見えていて責任を取れと小夏と離婚しろと言うのは目に見えている。根拠として岩之助が総務部部長になった際に双葉専務が「くれぐれも娘を頼む」だとか、「悪い虫から守ってやってくれ」と直に何度も何度も頭を下げられていたのだ。

 まさかその頼まれた当人が娘をキズモノにしたというのなら。責任を取れと言うのは安易に想像出来る未来であった。

 ましてや双葉専務には岩之助自身入社の際に手を貸して貰ったのだから、今回の一件が明るみになれば文字通り恩を仇で返す事になるから尚更バレたくはない。

 岩之助は泣く泣く里夢と愛人関係を認め、現在まで愛人関係は続いているのだ。


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