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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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初彼女-1

電車に乗り、アパートまでの道程、萌香が家に来る事に舞い上がり過ぎてどんな会話をしたのかも、何時の電車で何時に着いたのかも覚えていなかった。気付いた時にはもうアパートの目の前にいた。萌香も駅を降りてから彰のアパートに近付いている実感が湧いて来ると緊張に襲われて口数も減っていた。
「あ、ここ…」
普通のアパートだが、まだ新しい。彰も去年から住んでいるが、新築で入った為、女子が見てがっかりするようなアパートではない。
「新しいんですね。ウチのアパートより全然綺麗です。」
「新築で去年入ったから。」
「そうなんですね。」
そんな会話をしながら2階へと階段を登って行く。
(取り敢えずAVとかはいつも片づけてるから大丈夫かな…)
服とかは脱ぎっぱなしかもしれないが、洗い物もそのままにはしていし、チャチャっと片付ければそんなに問題ない。彰はいよいよ萌香を、いや、初めて女を部屋に招き入れる事になる。鍵を開けた瞬間、おもわず生唾を飲んでしまった。
「ど、どうぞ…」
「は、はい…。お邪魔します…。ご、ごめんなさい…男の人の部屋に入るの、初めてなんで…」
余計な情報を口にしてしまう程に緊張していた。
「つまんない部屋だけど…」
自分も女が入るのは初めてだと言おうと思ったがやめた。萌香はきちんとブーツを揃えて緊張気味に足を踏み入れた。
「ちょっとごめんね…」
彰は先にリビングに入り脱ぎっぱなしの着衣などを片付ける。
「お邪魔します…。あ、綺麗♪」
部屋の中は整然としていた。もっと散らかっているかと思ったが、意外だった。
「何もないけど、座って?」
「はい。」
萌香はソファに座る。着衣などを片付けた彰は、ソファに座る萌香のテーブルを挟んだ床に座る。
「あ、私がそこに座るんで、井上さん、ソファに座って下さい…」
「いやいや、お客さんだから。」
ソファは2人がけだが、一つしかない。一人暮らし想定なので、あまり来客の事は考えてはいなかった。
すると萌香は恥ずかしそうに言った。
「わ、私、寄りますんで、どうぞ…」
萌香は端に寄る。
「え…、で、でも…」
萌香の隣を遠慮する彰。さすがにまだ早いと思った。
「どうぞ、座って下さい…」
「い、いいの…?」
「はい…」
「じ、じゃあ…」
彰は恐る恐る萌香に触れぬよう気をつけながら隣に腰を下ろしたのであった。


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