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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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急接近-7

黒のフェイクレザーミニスカートにブーツ、ブラウン基調のチェックのブラウス、彰にとっては本当のファッションショーが終わったままの姿で街を歩いているように見える。目の錯覚か、キラキラ輝いて見えてしまう。一緒に歩いているだけでもドキドキしてしまう彰であった。
「あの、私の好きなレストランでいいですか?ホントは高そうなとこの方がいいんでしょうけど…」
「いやいや、高級なトコなんて行った事ないんで…。それにこのカッコですから…アハハ…」
「すみません。でも落ち着けてすごくいいトコなんです。美味しいし。」
「そうなんですね。楽しみです♪」
全然緊張が解けない彰であった。
「あの…」
「は、はい…」
「私に敬語使わなくていいですよ?」
「でも…馴れ馴れしくするのはなぁって…」
「ンフッ、大丈夫です。敬語はなしで♪」
「は、はい…、分かりました…」
「ほらー♪」
「あ、す、すみません…、じゃなくて、ご、ごめん…」
「ンフッ♪」
萌香の笑顔が自然になったような気がした。
「あ、ここです。」
萌香お気に入りのレストランに着いた。
「FOREST GREEN…ですか。」
あ、また敬語だと思いながら、そこはスルーする萌香。
「はい♪さ、入りましょ♪」
「う、うん。」
彰は萌香について店内に入る。
「いらっしゃいませー♪あ、萌香ちゃん、いらっしゃい♪」
「こんばんは♪」
30歳過ぎぐらいの落ち着いた美人の店員、森川彩乃は萌香と顔馴染みのようだ。店員に覚えられるぐらい常連なんだなと感じた。彩乃はすぐに萌香の連れの存在に気付く。
「今日は随分おめかししてるね。あれ?今日は2人?」
「あ、はい…。か、会社の先輩です。」
萌香は恥ずかしそうに言った。
「あー、会社のっ!」
彩乃は意味ありげにニヤッとした。
「いらっしゃいませ♪」
「あ、こんばんはです…」
「じゃ、こちらにどうぞ♪」
「はい♪」
2人は窓際の角の席に案内された。
「今お水持ってくるから待っててね?」
「はい♪」
彩乃は一旦テーブルを離れた。店内を見渡す彰。観葉植物が多く、椅子やテーブルなど木を使った作りの店内だ。確かに落ち着く。
「萌香ちゃん、好きそうな店だね。」
「はい♪井上さんはどうですか?落ち着きますか?」
「うん。何か、ようやく緊張が解れた気がするよ。」
「良かった♪」
お互い、店の雰囲気に心が落ち着き、緊張が解れた様子であった。


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