堕ちてゆく私-2
今まで感じた事の無いその感触は、何故だかいじらしく思えて、心が張り裂けそうな思いが込み上がってくる。
唾液に包まれた男の舌はクルクルとしつこく乳輪を回り続けると、乳首の頂点を擽る様にチロチロと舐めだしていった。
密着する汗まみれの男の身体に嫌悪感を抱きつつも、私の身体は受け入れてしまっているかのように、疼きが止まらずに快感をじわじわと伝えてくる。
太股に当たる男の火照った肉棒が、何故だか急に愛おしく思えて、私は自分の頭が可笑しくなったのではと疑念を抱いていた。
乳首を這いずる男の舌の動きに合わせて、私の身体がビクンビクンと痙攣を繰り返し、軽く意識が飛んでいく。
何度か痙攣を繰り返すと、乳首から伝わるもどかしさが急に弾け飛んで、瞬く間に快感が身体中を駆け巡り子宮がカッと熱くなる。
「あぁーっ!!!な…何これぇ…ああーっ!!!」
身体中を走る快感は今までに味わった事の無いほど衝撃的で、そのまま硬直する私は叫び声を上げながら現実から遠く離れて夢の中に堕ちていく。
身体中が幸せな気持ちに包まれているのに、何故だか深い悲しみが込み上げて、瞳から涙が溢れ出して止まらない。
「イッちゃったみたいだな…気持ち良くて堪んなかっただろう…?」
固まったまま身体をビクビクと痙攣させて、大きく息を繰り返す私は男の言葉など聞こえていない。
一度絶頂を知ってしまったこの身体が、快感を忘れられずに自ら求めていく事になるのが、とても不安で堪らなかった。
気持ちで否定しようと頑張っても、記憶に残ったさっきの衝撃が蘇って身体を熱くする。
またペロペロと乳首を舐めだす男の舌の感触に、私の身体がとろける様に力を失い、口からは悩ましい声が溢れ出していく。
「もっと気持ち良くさせてやるよ…」
男はそう言いながら敏感な私の乳首を舐め続けて、股間に指を滑らせていった。
拘束されて広げられた私の股間は、侵入を阻むことも無くその指を素直に迎え入れていった。
既に絶頂を味わった私のアソコは、だらしなく口を開けてダラダラと涎を溢している。
広がった割れ目をゆっくりと這っていくその指の感触に、私は新たな衝撃を受けて何度も意識を失いそうになっていた。
「あぁっ…ダメッ!ダメだよぉ…くっふっ!」
生き物の様に蠢く指先が、触った部分をジンジンと熱くさせて股間を疼かせる。
その動きを止めようと脚をきつく閉じて男の手を押さえつけるが、咥えられたままの乳首が舌の上で転がされて力が全く入らなかった。
「もう…だめっ…本当にだめだよぉ!」
ヌルヌルと乳首を蠢く舌先が快感を感じさせながら、股間では濡れぼそった蕾の周りを男の指先が焦らす様にクルクルと回っている。
これほど敏感な身体では無かった筈なのに薬のせいなのか、私は何度も気を失いそうになりながら痙攣を繰り返していた。
波のように押し寄せてくる快感が、私を可笑しくさせて自分自身を失わせる。
「もうトロトロじゃないか…挿れて欲しいだろ…」
男の指が膣の中にゆっくりと埋め込まれていった時、歯止めの効かなくなった私の心は、その快感を受け入れて募った切なさが一気に弾け飛んでいく。
「ああっ…イク、イク、イッちゃう!!!」
さっきと違った衝撃が身体の中を駆け巡り、意識が遠のいていく私は激しい叫び声を上げながら、何度も痙攣を繰り返し硬直していった。
しかし挿入された男の指は止まることも無く、中を優しい力でゆっくりと掻き回していく。
私は立て続けに何度も絶頂を迎えさせられ、深い意識の中でその衝撃を味わいながら、狂った様に泣き叫んでいた。
この男に気持ち良くさせられるなんて、絶対にあってはならない事なのに、もう私の身体は拒絶することができない。
疼きまくるアソコを肉棒で貫いて貰いたくて、ギンギンに熱り立つその逞しい部分にうっとりしながら目を奪われていた。
そんな私の視線に気が付いた男は、満足げな笑みを浮かべると、何かを企んでいるかの様な顔つきで近付いてくる。
「欲しいか?」
「うん…欲しい…頂だい…」
男の嫌らしい質問に間髪入れずに答える私は、既に快楽の虜になって取り返しの付かないところまで堕とされていた。
男は懇願する私の言葉を聞いていながら、焦らす様にクチュクチュとアソコを触り続けている。