いつの間にかラブホテルに連れ込まれて-1
私はあれほど警戒していた男の前で、何故抵抗もせずに裸になってしまったのだろうか。
後悔しても後の祭りに過ぎないが、私はされるがままに誰にも見せた事の無い裸体を見せて、男と共にシャワーを浴びていた。
一般の住宅には見えないこの浴室は、どうやらラブホテルの様で混乱していた私は、男に連れられていつの間にかここにチェックインしたらしい。
我に返った私は急に恥ずかしくなり大切な所だけを腕で隠しこむが、そんな事をしてもこの男には人生最大の屈辱である脱糞を目の前で晒している。
自己嫌悪に陥っていた私は、男にされるままお尻を洗われて、僅かな抵抗でクネクネと身を捩ってった。
お尻の谷間を滑る男の指先が、何度も行ったり来たりを繰り返して、私の肛門を必要以上に弄っている。
しかし食事の際に便意を催すような薬を入れられていたのは明白で、私は男に対して殺してやりたい程のの敵意を抱いていた。
あれほど警戒を見せていながらも、それに気付けなかった後悔に苛まれ、愚かな自分自身に嫌気がさしていた。
しかもいくら混乱していたとは言え、男の言う通りに一緒にシャワーを浴びるなど、自分自身が気が狂ったとしか思えない。
愛する人にだけ見せようと大切にしてきたものが、既にこの男に汚されてしまった様で、腸が煮えくり返るほどの怒りが込み上げていた。
「食事に何か入れたんでしょ⁈」
私は震える声で虚勢を張るが、男はそんな事など全く気にも留めずに、お尻を洗い続けている。
無表情で肛門を弄るその指は、その皺を数えているかのように、ゆっくりとその周りをクルクル回って私の心は更に苛立っていく。
「何とか言いなさいよ!!!」
別に男が肯定したところで事実は消えないが、私はその事実をはっきりさせて優位に立ち、この状況から逃げだそうと考えていた。
しかし急に力んだせいなのか、またお腹がゴロゴロと音を立てて便意が込み上げ、私は瞬く間に意気消沈していった。
肛門を撫でられていた私は、男の手を咄嗟に振り払い、その身体に恥じらいも無く掴みかかっていく。
「トイレ!トイレに行かせて!!!」
観覧車での悪夢がよみがえり、私は鬼気迫る顔でトイレに行きたいと男に泣き叫んでいた。
しかし今まで無表情だった男の顔が、その言葉と共にニヤリとほほ笑み、物凄い力で私の身体を屈服させる。
力を入れられない私は、男の力に成す術も無く浴室の地べたにへたり込んでいった。
「ダメだよ…行かせない…ここでしなよ…」
不気味に微笑む男の顔は、これを待ち望んでいたかの様に喜びに満ち溢れている。
表情の無かったどんよりと濁った眼は、何かに興味を示す子供の様にキラキラと輝いていた。
「あれで済むはずが無いと思ってたよ…強力な下剤だったからね…」
男は自分の企てを得意げに話すが、私はもうそれどころではない。
さっきの痴態を繰り返し起こすまいと、込み上げてくる便意をひたすら我慢していた。
お腹を押さえ込みながら、滝のような脂汗をダラダラと流して、朦朧とした目で荒い呼吸を何度も繰り返す。
混乱しながらも色々な考えを巡らせて、トイレに向かおうとするが、楽しそうにそれを阻止する男に邪魔されて浴室から出ることは出来なかった。
そして繰り返す腹痛がピークを向かえて、私はその場にうずくまる。
男はそれと共に地べたに這いつくばって、脱糞の様子を観察しようとしてるかの様に、私の肛門を覗き込んでいった。
我慢の限界だった私はもうその場から動く事などできなかった。
少しでも動いたら観察している男の前で、無様な姿を晒してしまうだろう。
恥ずかしい所をじっくり観察されている屈辱を覚えながら、息を大きく繰り返し呼吸を整えて痛みを緩和する。
虚ろな顔で遥か遠くを見つめる私の様子を、男はカウントダウンでもしてるかの様に、そのままの体勢を保ったままニヤニヤと伺っている。
『ブリッ!ブリブリッ!!!』
浴室に響き渡る恥ずかしい轟音と共に大便が溢れ出し、私は何かから解き放たれた様に放心しながら涙を流していった。
「あっ…出てる!出てる〜!」
気持ちを逆なでするような男の言葉に憤慨しながらも、肛門から漏れ出すものは止めることは出来なかった。
辱めを受けて屈辱的な怒りが込み上げているが、脱糞は止まらずに見られたく無かった痴態を、憎むべきこの男の前で無様に晒していく。
入り乱れた感情が心の中に飛び交い、張り詰めていた心の糸がプッツリと切れて、私は体中から力が抜けて漠然と天を見上げていた。