愛する女の為に-6
萌香は3階の下着ショップ、AMPHEAで店員の増田理沙に相談していた。
「この服の組み合わせで、見せブラと見せパンティを探してるんですが、どう言うのがいいですかね??」
手に持っているトップスとスカートを見せる。
「そうねー、トップスはピンク、スカートはベージュ…。てかこのマイクロミニ、可愛いね!」
「ですよねー、可愛いですよね。」
「うん、裾がほつれてるところがいいわー。ちょっと寒い時、長めのジャケットとかコートと組み合わせたらいい感じねー。もう売ってるの?」
「あ、再来月の新作なんです。再来月になったら下の店舗で販売するそうです。」
「そうなんだー。出たら買おうかな♪で、これに合う見せ下着よね。まずブラは…ピンクだからねー。ピンクに勝っちゃうような色はちょっとねー。あえて言うなら黒ぐらいかなー、濃い色は。でもブラが目立ち過ぎると男性はそればかり見ちゃうし、人によっては誘ってるんじゃないかって勘違いする人もいるだろうから、これより薄いピンクか、白か、ベージュがいいんじゃないかな。下もそれに合わせて同じのにした方がいいけど、ベージュはパンティの場合は地味だから、淡いピンクか白がいいんじゃないかな。一応黒も用意するから試着してみて?」
「はい。」
「まずは黒から。」
萌香は試着室に入り服を脱ぐ。そしてエメラルドグリーンの下着姿を鏡で見る。
(…夕梨花さんとか紗理奈さんみたいにスラッとした体なら自信持てるんだろうけどなぁ。)
太ってはいないが、もう少し痩せれば的な自分の体を見て溜息をつく。そして新作のピンクのVネックショートカーディガンと、マイクミニを着てみる。
(きゃー!ヤダっ…何かエッチ…)
こんな肌の露出の多い服を着たのは初めてだった。体を丸めて恥ずかしがる。
「こんなの着て表を歩くとか、無理…」
自分には無理だと思った。が、
(でも勇気出して頑張らなきゃ井上さんに迷惑かけちゃう…。頑張らなきゃ…)
そう思いまず黒の見せ下着を着る。
「どうですかー?」
「あ、着ました。」
「じゃあ開けますよ?」
カーテンが開けられた。
「あ、ブラジャーはいいと思う。下はどうだろう。ちょっと脚を上げてみて?」
「はい。」
いわゆるパンチラ状態になる。
「なかなかいいと思う。じゃあ次は白ね。」
「はい。」
白を来てお披露目する。
「あ、白もいいわね。じゃあ最後、淡いピンク」
「はい。」
ピンクに着替える。
「あー、やっぱ上はピンクにピンクは馴染みすぎてイマイチねー。」
「そうですか?」
「うん。この服の組み合わせなら黒か白がいいかなー。」
理沙はそう言った。