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ロスト・マイ
【ファンタジー 官能小説】

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ロスト・マイ-14

―――あたしは、いつもの楽器店に近い、フードコートの隅で、泣き伏せた顔を上げました。
さっき、ずっとギターを教えてくれていたシロウが、急に外国へ行くと別れを告げたのです。
あたしは置いていかれました。

「よう待ったか」タイトが横に座ってキスをします。
それから人前なのに脇に手を入れるとグッと抱き寄せました。
「こんなとこでダメだよ」人前でこんなふうに、胸に手をかけられるなんて、体が熱くなってきます。
「いいじゃんか、俺たち恋人なんだから」これ見よがしに胸を揉みはじめました。
「もう」仕方のないやつです。
通行人がちらりと見て、ガキどもが、という顔をしてから、からまれても嫌だと、後は無視して通り過ぎていきます。
「ねえ来てよ」 そんなにさわりたいならと、タイトを女子トイレに連れ込みました。
服を持ち上げると、そこで存分に胸に触らせます。
「おれ、こんな所ですんの初めてだ」嬉しそうに壁に押し付けて乳首にキスをして、乳房を舐めます。
「して」
「いいのか」
「いやなの。じゃあ一生させてやんないよ。あんたの友達の方とするから、帰って」
タイトはスカートの中に手を入れてきました。思わず力が入ってしまいます。
「お前、緊張してんのか。ばかじゃねえの」
「だまれ」あたしはタイトの股に膝蹴りを入れてやります。軽いやつなのにタイトは悶絶していました。
「あんたこそ馬鹿じゃないの」しばらく笑ってやります。それから腰を擦り付けて、大きな声であえいでみせます。
「そんな大きな声出すなよ。周りに聞こえるじゃないか」
「いいの」声を出し続けます。そして、いまだに耳の中に残るシロウの声を掻き消しました。
『こんなことになってごめんよ』シロウは何度も言いました。
でも許せるわけがありません。
「もういい、胸ばっかり触ってないで」タイトの股間に触ります。
もう充分大きくなっています。それをこすってやりました。
「早くして」
タイトがズボンを下ろします。
≪あんたのせいで、こんなやつにやらせてしまうんだよ≫
あたしは、彼が、自分の将来の為だとしても、自分だけ行ってしまうのが許せませんでした。
≪あたしだってすきなようにしてやる。 そしたらいくら未練があっても、言い寄ってきても、もう遅いんだから≫
「ほらタイト、あたし処女なんだからうまくやりなさいよ。気持ちよくさせなかったら蹴り倒してやるからね」スカートを持ち上げます。
タイトは私に後ろを向かせ、壁に手をつかせると、ショーツをずりおろして、後ろから入れてきました。
「痛い」叫びます。
「まだ指だよ」タイトが笑います。「それも一本だけ。ホントに初めてなんだな、おまえ」
「ばか、あんたのちっちゃいから、間違えちゃったの」腰のあたりをつついてくるタイトのものを握ってやります。
「ありがたく思いなさいよ。ほら、指、動かして」 まだ、だれもさわったことのない場所を指でこすらせます。
ひきつれる痛みにうなりがら、「もっと、もっと深く」叫びました。
気持ちよくなんかないのに、ちょっとこすられていると気持ち良いような気になってきます。
「いいだろう。濡れてきてるぜ」
≪あたしだって、今までのあたしじゃなくなるんだよ≫ 「さあ、ファックして」叫びます。
≪シロウのばか。≫ その顔を思い出そうとしましたが、出てきませんでした。
まるで、いないのです。


「大切なものをなくしませんか」 声がしました。


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