9 建築デザイナーの人-2
二子多摩川まで車は走っていった。
中村の行きつけのイタリアンレストランに到着した。
中村はランチのセットを注文してくれた。
ランチのセットと言ってもかなりボリュームがあり、サチは途中で食べていてお腹がいっぱいになってしまった。
このイタリアンレストランはかなり値段の高いお店だった。
支払いは中村がしてくれた。
この頃になると中村はホステスとの恋愛に決着をつけたようで、その話をサチには話さなくなっていた。
「サチ、これからどうする?」
中村はこの頃になるとサチと呼び捨てにしていた。
「うん、どーしよーかー?」
「ホテルでも行くか?」
「え?ホテル?」
「うん、ちょっと休んでいこうか?」
サチは別に中村の事は嫌いでなかった。
ただ、既婚者であることが気になっていたのだ。
「ええ、いいわ。行きましょう」
サチは答えた。
車はホテル街へと入っていった。
そこに「本日ニューオープン!」と書かれているホテルがあった。
そこがいい!と中村が言うのでサチはそれに同意したのだ。
車を停めてルームキーを受け取り部屋に入っていった二人。
部屋はオープンしたばかりだけありとても綺麗で広かった。
中村は広いバスルームを見ていた。
そして、サチにこう言ってきたのだ。
「サチ、ローションとマットがあるぞ!!ローションプレイしよう!」
「え?ローションプレイ?」
「そうだよ。知らないのか?」
「うん、知らない…」
「じゃ、今日教えてやるから」
中村はそう言うと笑ったのだった。
サチは中村に促されるままシャワールームに行きシャワーを浴びた。
その後から中村も入ってきた。
シャワーを浴びているところを見られるととても恥ずかしさを感じたサチだった。
中村はシャワーを浴び終わるとサチをマットの上に仰向けに寝かせた。
おもむろにローションを取りサチの身体に塗っていく。
サチは中村の手でローションを塗られただけなのに身体が熱くなるのを感じていた。
ローションをサチの乳房や花びらに塗っていく中村。
中村はそれを楽しそうにやっていた。
サチはされるがまま身をゆだねていた。
ローションと混じってサチの愛液が花びらから溢れてくる。
サチも中村の大きくそそり立ったペニスにローションを塗っていった。
ちょっとペニスをしごいてみた。
「サチ、いいな…もっとやってくれ…」
中村がそう言ってきた。
サチは中村のペニスをしごいていった。
中村はサチのその手の使い方に我慢できなくなっていた。
サチをマットに押し倒した。
サチはシャワーの水とローションで髪の毛までぐっしょりと濡れていた。
中村はサチの脚を大きく開かせ、そこに大量のローションを塗っていく。
サチの花びらは愛液とローションでぐちゃぐちゃになっていた。
そこに中村は自分のペニスを奥深くまで入れていった。
「あぁ…、う、ん…」
サチの口から濡れた声が聞こえてきた。
ローションで滑りが良くなっていたので中村のペニスはサチのポルチオを思いっきり刺激していった。
突かれる度にサチの口から喘ぎ声が聞こえてくる。
中村の少し興奮した息遣いとサチの喘ぎ声がバスルームに響いていた。
サチは心の中で思っていた。
自分はなんていやらしいんだろう…と。
そう思えば思うほど感じていくのだった。
このローションプレイはサチに新しい刺激を与えてくれたのだ。
中村は暫くすると身体を震わせると逝ったようだった。
またもやサチの膣は激しく痙攣していた。
オーガズムを感じていたのだった。
最近のサチは毎回こうだった。
こうして中村との関係は続いて行った。
ある時、中村に六本木にある“シュガーヒル”という名前のクラブに連れていかれた。
そこで踊りながら中村はサチを抱き寄せてはキスしてくるのだった。
中村はサチをとても気に入っている様だった。
冬など一緒にお鍋を食べに行った時なども中村は優しくお鍋を取り分けてくれたりしていた。
「家でもそんな事するの?」
「いや、家では取り分けなんてやらないよ」
そう中村は言うと笑ったのだ。
中村との関係はとても穏やかで楽しかったとサチは思っていた。
だが、暫くすると中村からもサチからも連絡をしなくなった。
サチは中村には奥さんがいるのだ…と、思っていた。
既婚者が浮気相手に本気になることはないとサチは思っていた。
これ以上関係を続けても損をするのは自分だと思っていたのだ。
所詮、不倫は不倫なのだ。
中村ほどの知名度もあり財産や地位がある男性がその全てを捨てて、一時の浮気相手であるサチところの来るとは思えなかったのだ。
中村との関係も自然とフェードアウトしてしまったのだった。