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恋愛経歴書
【女性向け 官能小説】

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5 歌舞伎町の人-2

その度に、半分快感と取れる悲鳴に似た声をサチはあげていた。
サチは力ずくでやられるセックスも好きだったのである。

サチはMだった。
それも極上のMだったのだ。

サチは3Pをやってみたいと思っていた。
二人の男から犯されたいと思っていたのだった。

サチは身体を突かれる度に意識が遠のくのを感じていた。
それはサチにとって快感だった。

桜木は身体を震わせると逝ったようだった。
サチの膣は激しく痙攣していた。

「ごめん、こんなことして…」
桜木は半分意識がないサチにそう言ってきた。

「ううん、別にいいの。と、とてもよ、良かったわ…」
サチの身体はオーガズムを感じていたのだった。

こんな時の為にサチはピルを飲んでいた。
飲んでいて正解だったと感じていたのだ。

桜木との関係は暫く続いた。
サチにとって桜木とのセックスは最高のものだった。

桜木はいつもレイプのようなセックスはしてこなかった。
酔っていなければいつもは優しくサチには接してくれていたのだ。

そんな頃だった。
桜木は最近、良く胃痙攣を起こすようになっていた。

桜木と連絡を取り、約束の日になると決まって胃痙攣を起こし病院に運ばれていたのだ。
サチはとても心配だった。

この日も桜木と会う約束をしていた。
だが、桜木から電話がありまた胃痙攣を起こして入院したと連絡がきた。

サチは見舞いに行こうと思ったのだが、桜木がそれを断ったのだ。
サチは桜木に会えないのをとても残念がった。

桜木はサチと結婚したがっていた。
でも、桜木には当時4億円の借金があったのだ。

サチは桜木の結婚を断わるしかなかった。

こんな状態がしばらく続いた。
1年も続いただろうか。

今度、桜木は胃がんになってしまった。
桜木は自分の財産贈与を始めた。

彼には前妻との間に男の子の子供がひとり居た。
その子供の為にマンション1棟を全部息子に贈与したのだ。

サチには何も残さなかった。

財産贈与が終わってからだった。
桜木から電話が来た。

「俺、もうダメかもしれない。これが最後の電話になると思う。今までありがとうね。サチ」

桜木はそう言うと電話を切った。

これを境に桜木からの連絡は二度と来なくなったのである。


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