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恋愛経歴書
【女性向け 官能小説】

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3 お持ち帰りの人-1

サチはネットの掲示板に「恋人募集」と書き込みをしていた。
吉岡と別れてから少し経っての頃だった。

吉岡と別れてからサチは自由になった。
束縛されるなどもう懲り懲りだと思っていたのである。

サチが掲示板に書き込みをしてから翌日のことだった。
掲示板に返事が来ていた。

「初めまして、掲示板見ました。良ければ僕とお付き合いしませんか」
そう書かれてあった。

いきなりお付き合いはどうかなぁ、と思ったサチだった。
サチは返事を書いた。

「お友達からお願いします」
「わかりました。お友達からお願いします」

と、返事が来た。
その男性は山崎浩一という名前の人だった。

年齢はサチより4歳年下だった。
サチは年下も良いかもしれないな?と思っていた。

お互い暫くメールでのやり取りをして過ごしていた。
お互いの写メも交換した。

サチは山崎の写真を見た時とても好印象を抱いた。
山崎のビジュアルはかなりのものだったからだ。

このビジュアルでなぜ彼女がいないのか不思議だと思ったサチだった。
ちょっとメールのやり取りをしてから実際に会ってみることにした。

桜木町のみなとみらいで会うことにした二人だった。
みなとみらいと言えばランドマークタワーである。

大観覧車とスーパーコンチネンタルホテルもある。
デートをするにはもってこいの場所だった。


会う当日。
サチは黒のミニスカートにピンヒールと白いブラウスに軽くカーディガンを羽織っていた。

待ち合わせの場所は桜木町の駅の市営地下鉄を出た出口の所だった。
サチは待ち合わせの場所に行き、立ち止まって山崎が来るのを待っていた。

数人の人がやはり誰かを待っていた。
サチは待ち合わせの時間になったのに山崎が来ないことに不安を感じた。

サチは同じく待ち合わせをしている人の中に山崎がいないか探していった。
すると、写真で見たそっくりな男性を見つけたのだ。

「山崎さんですか?」
「はい、山崎です。鮎川さんですか?」

「はい、鮎川です。初めまして」
「初めまして」

そう言うとお互い笑ってしまったのだ。
山崎はとても爽やかな感じのする人だった。

サチは益々山崎のことが気に入ってしまった。
ランチを一緒に食べることになった。

山崎は桜木町周辺の地理にとても詳しかった。
二人はランドマークタワーの中にあるイタリアンレストランに入っていった。

ランチ時だったのでお店はちょっと混んでいた。

店員から4人掛けのちょっと大きなテーブルに案内された。

お互い斜め向かいに座った。
真正面だと対立する関係になるのでそれをサチは避けたかったのである。

「鮎川さん、何食べる?」
「うん、パスタがいいかな?それとピザもいいかも?ワインも欲しいわ」

「じゃ、お互いシェアして食べようよ」
「そうね、パスタもピザもシェアして食べましょう」

そう話し終わると店員を呼んで注文をした。
暫くすると、パスタとピザとワインが運ばれてきた。

二人はランチを楽しんだ。
昼間から飲むワインはサチを酔わせた。

「山崎さんは、彼女さんいないの?」
「うん、別れたばかりなんだ」

「そうだったの?」
そうサチが話すと山崎はその彼女の話しを始めた。

「彼女がさ、突然結婚しちゃったんだよ」
「え?付き合ってたのに?」

「うん、僕に何も言わずにね」
「それは、つらいわね。大丈夫?」

「今は少し落ち着いたから大丈夫だよ」
「なら良かった」

そんな話をしていた二人だった。

山崎は六本木にあるクラブに通っていたようだった。
サチはクラブに行ったことが無かった。

山崎の話しはサチにとってはとても新鮮に感じたのだ。
「僕さ、良くクラブで女の子からお持ち帰りされるんだよ」

「え?女性にお持ち帰りされちゃうの?」
サチはちょっと笑ってしまった。

山崎はとても女性から好かれるようだった。
二人はランチを済ませると店を出た。

エスカレーターでお互い何気ない話しをしている時だった。
「鮎川さん、今日僕をお持ち帰りしてくれない?」

「え?お持ち帰り?」
サチは男性をお持ち帰りした経験がなかった。

山崎の話を聞いて即答できなかったのだ。
サチは少し黙ってしまった。

「無理かな?」
「無理じゃないけど、私男性をお持ち帰りしたことないから」

「女性をお持ち帰りされるのと同じだよ」
山崎はそう言ってきた。

サチはちょっと悩んだが山崎に押されてしまった。
「わかったわ。山崎さんをお持ち帰りします」

サチはそう答えた。
山崎はそれを聞くと嬉しそうだった。



二人はラブホの部屋にいた。
「先にシャワー浴びていい?」



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