妻を他人に (5) 妻の下着-4
妻はＺの精液の匂いを嗅いで、たしかに興奮していた。
ペニスの抽送をやめた今も、尻を私の腰にわずかに押し付けてくる。まるでもっと動かしてとおねだりするように。
「ああゆき……たまらないよ……」
「ゆきも……」
「一緒だね……」
「うん……ねぇ、だから早く……」
妻の口元に、他の男の精液がべったり付着したショーツを突きつける。
「ゆきが他人の精子舐めてるとこ……見てみたい……」
「んん……ん……」
Ｚの言うとおり、ゆきはやはりセックスが好きな女なのだろうか。素人掲示板で悶えるゆきの画像が脳裏をかすめる。
「舐めて見せて……考えただけでおかしくなりそう……」
ペニスをひくつかせ、腰を突き上げてみる。
「ぁん……っ……んん……いじわるだよぉ……」
「いじわるでごめん……でも、見てみたい……」
「ん、んん……ぁあ……」
「おねがい……ゆき……俺もう興奮してたまらない……」
「そしたら……してくれる……？」
ゆきが、泣きそうになりながらつぶやいた。
「してあげる。一緒に……気持ちよくなろう？」
「なりたい……」
「じゃあほら……」
「ほんとに……いいの……？」
消え入るような、か細い声。むっちり尻を大きく悩ましくくねらせている。
「ゆきのこと……嫌いにならない……？」
「なるわけないよ！ もっと好きになる！」
「ほんと……？」
首を何度も縦に振る。
「『好き』が増える？」
彼女独特の、いじらしくて、あざとい質問。
「増えるよ。当たり前だよ……あと今のゆき、すごく可愛い……」
ゆきがふふと小さく、笑った。潤んだ瞳はしかし、笑っていない。
「……ちょっとだけだよ……」
妻の唇が小さく開き、中から舌が伸びてきた。
ぁあ、ゆき。
「あんまり見られると……緊張する……」
妻の舌先が、クロッチに付着したＺの精液に、触れた――。
「ん、んん……」
ペロ――。
ペロ、ペロ――。
愛する妻が、他の男の精液を、舐めている。
ゆきが舌を動かすたびに、妻の舌とＺの精液の間に、粘液が糸を引く。
ペロペロ、ペロ――。
「はい、おしまい……うふふ」
緊張から開放されたかのように、ゆきが笑った。
「あーー恥ずかしかった！ どうだった？ 奥さんのこと、もっと好きになっちゃった？」
冗談めかしつつも顔を真っ赤にして恥じらう妻。手で顔をパタパタ仰いでいる。
額ににじませた汗。屈託のない笑顔。ああ、可愛い。大好き。
しかもよく見ると、唇の端に白い精液が付着しているではないか。
「ゆ、ゆきーー！」
わけのわからない感情に支配された私は、めちゃくちゃに腰を突き上げる。
「ゆき……！ 大好きだよ……可愛かった！ エッチで可愛い奥さんのこと、もっと大好きになったよ……！」
「ぁああん……っ……もう……エッチだよ、パパ……ぁ……っ」
「ゆきがエッチだったから……俺もエッチな気持ちになってる……たまらないよ、ゆき！」
「違うもん…………っ……パパがエッチだから、ゆきもエッチになっちゃったんだもん…………っ……ぁああ、気持ちいい……っ」
「もっとエッチになろ？ ゆき……！」
ショーツを妻の口元にまた突きつける。
「もっと見せて！ 舐めてる姿、もっと見せて……！」
「ぁんん……ぁ…………っ……ちょっとだけって言ったのに……んぁ……っ」
「もっと見たい。ゆきが可愛すぎるせいだよ……俺のこともっと興奮させて！」
「んん、ん……ぁ……いいの……？ 大丈夫……？」
「いいよ！ 大丈夫安心して！ もっと大好きになる……！」
「ぁああ……っ……ごめんね……ごめんなさい…………っ」
ゆきの舌がまた、Ｚの精液に触れた。
「あぁ、ゆき！」
ペロ、ペロ、ペロ――。
柔らかな妻の舌に、ショーツの布地を強く押し付けてみる。嫌がる素振りはない。
「んん……ん、んぁ……」
ペロ、ペロ、ペロ、ペロ、ペロ――。
もっと舐めて。もっと。
ペロペロ、ペロン――。
「ぁあめちゃくちゃ舐めてる……！ ゆきが、ゆきがＺの精子ペロペロしてる……たまらないよ！」
「んんん……っ……ぁあ……っ……ぁん…………っ……ぁん…………っ……ぁん…………っ……んん…………っ……ん…………っ……ぁん……っ」
「ぁあああだめ！ もう出る……！ ゆき……！」
「ぁああああ……っ……ん、んんん……っ」
他人の精液を舐める妻の姿を見ながら、私は射精した。
＊