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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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妻を他人に (5) 妻の下着-3

 慌ててる。やっぱり。

「ふふふ。どうしたの? 興奮してそれで終わり?」
「あ、いや、その……」
「何もしてないならいいけど。慌ててるからなんかやましいことでもしてたのかなーって」
「察して……ください」
「ひどい! ゆきはパパやZくんにあんな下着見られてすっごく恥ずかしい思いしたのに! パパだけはそうやって逃げるの?」
 我ながら迫真の演技。ふふふ。
「わ、わかった! わかったからゆき! えっと……したよ。しました。こっそりオナニーしました」
「奥さんの下着の匂い嗅ぎながら、ひとりエッチしちゃったんだ」
「はい」
「気持ちよかった?」
「はい」
「興奮した?」
「はい」
「ゆきのこと大好きって思った?」
「思いました」
「『好き』が増えた?」
「増えました。もっと大好きになりました」
「よく言えました……ぁ……あん……っ」

 夫が乱暴に私のパジャマを脱がし、後ろから入ってきた。
 寝取られ性癖の告白以来、少し乱暴にされることが増えた気がする。嬉しい。もっとしてもいいんだよ。

「うわ、ゆき……なんでもうこんな濡れてるの?」
「ん、んん……自分でおっぱい触っといてそんなこと言う?」
「でもゆき怒ってたし」
「使用済みはほんとありえないって思った」
「Zのやつ、めちゃくちゃ汚して返してきたな」
「ゆき見てないから知らない……んん……ぁ……」
「あいつ俺に返す直前までゆきのパンティーでオナニーしてたらしいんだよ。ほら」

 脇に置いてあった私の下着を後ろから見せつけてくる夫。
 クロッチに淡い黄色のネバネバがはっきり見え、その上をべったり男性の精液が覆っている。

「いいよぉ、見せなくて……ぁ……ぁん……」
「精子なんてすぐカピカピになるはずなのに、まだヌルヌルしてる」
「あぁ、やっぱり私の下着、汚れてるー……」
「あいつ何度もオナニーしてるよ。ほら、お尻の穴のほうまでべっとり。こっちの匂いも嗅がれたのかな?」
 ああ、そんなところまで。
「パパ、ゆきがZくんにエッチされるの想像してるでしょ」
「うんしてる。ねえゆき、匂い嗅いでみて」
「ん、んん……ちょっとパパ……近づけすぎ……ぁんぁああ……」

 Zくんの精液が付着した私のショーツが目の前につきつけられた。
 固くなった夫のおちんちんに後ろから突かれるたびに、顔にショーツが触れそうになる。

「ん……んん……ぁん……ぁあ……」
「ほら、嗅いでみて……」

 言われなくてもさっきからもう鼻を突く生臭さを感じている。
 久しぶりに嗅ぐ、男の人の、精液の匂い。
 ねぇ、パパ、変な気分になっちゃうよ。
 いいの?

「どんな匂いがする? 生臭い?」
「ぁあん……ん、んん……っ」
 首を縦に振る。馬鹿正直に答えなくたっていいのに、でも夫の腰の動きが気持ちよくて、つい素直になってしまう。
「んぁ……ぁん……あ……っ」
「ゆき、興奮してる? なんかエッチだよ?」
「んん……だって……パパが腰動かすから……っ」
「今のゆき、エッチで可愛い。俺めちゃくちゃ興奮してる……!」
 可愛いって言ってくれた。そんなこと言われたら――。
 夫はわざわざショーツを裏返し、クロッチ部分を鼻先に突きつけてくる。
「いいよ、もっと匂い嗅いで」
「ぁん……っだめ……やめて……っ……っんんっ……っあぁ……」

 あぁやだ、つんとした匂いがしてる。私のあそこの匂いかな。恥ずかしい。おしっことかおりものとか汗とか、エッチのとき出てきたものとか。それにこのむせ返るような生臭さ。男の人の精液の匂い。私とZくんのいやらしい匂いが混ざり合っちゃってる――ああもうやだ。エッチすぎるよ。興奮しちゃうよ。

「ほら、息を吸い込んで……」
 促されるまま、すぅっと鼻から息を吸い込んでみる。
 濃厚で生臭い刺激臭が胸いっぱいに広がる。
「んん……ゃだ臭い……恥ずかしいよ……ぁあんっん……っくぅ」
「恥ずかしがってるゆき可愛い……! もっと嗅いで。他の男の精子の匂い嗅いでる姿、もっと見せて……!」
 夫に乗せられくんくんと鼻を鳴らす。私ももう、エッチな気分になってしまっている。
 どうしよう。止まらない。
「ゆき……お尻がくねくねしてる。エッチすぎる……!」
「ぁっんん……っぁあん……ゃあ、恥ずかしい……」
「他の男の精子の匂い嗅いでエッチな気分になってるの?」
「ぁあん……っ……だって……そんな……ぁあ……んん……っ」

 夫の前でこんなにお尻動かしちゃうなんて。
 でももういい。知らない。だって気持ちいいんだもん。もっとして、もっとゆきのこと気持ちよくして――。
 その瞬間、夫の腰の動きが止まった。
 やだ、止まらないで――。

「ん、んん……なんで止まっちゃうの……?」
「動かしてほしいの……?」

 首を縦に振る。なのに夫は動いてくれない。お尻を押し付け、再開を促す。

「ん……パパぁ……」
「ゆき……そんなお尻押し付けて……」
「ん……んん……してくれないの?」
「してほしいの?」
「してほしいって言ってるじゃん……ん、んん……」

 なにこの人。一丁前に焦らしてるの? パパのくせに。
 こんなふうに焦らして、奥さんのことエッチな気持ちにさせちゃうなんて、ちょっと意外。ドキドキする。
 ああ、ショーツのクロッチ部分を私の口元に近づけてきた。わずか二、三センチ。私の吐息で揺れてしまうほどの距離まで、接近してる。男の人の匂いに脳が痺れる。

「ゆき。ここ……舐めてみて……」

  *


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