続・風祭〜reunion〜-17
小谷の両手が背後から再び三重子の肩にかかり、ゆっくりと無理のない力加減で彼女の身体を反転させた。
眼前にうっすらと天井の模様の影が映り背中にシーツの感触を確認した時、
三重子は闇の中から自分を見下ろしている小谷の視線を感じ、思わず両手で乳房を隠してしまう。
「・・・・どうしたんです?見えないのに、恥ずかしいんですか?」
やや悪戯っぽい小谷の含み笑いに、
三重子は闇の中とはいえ顔が熱くなるのを感じていた。
「見えていなくても・・・・そんなに見られるのは、恥ずかしいんです」
羞恥心から小声になった三重子の返事に応えるかのように、
小谷の手で彼女の両足が開かれ、その空間に小谷自身がするりと身体を滑り込ませてくる。
彼の熱さと固さを保つものが、ちらちらと三重子の繁みに触れる。
その両手が三重子の足首から肌をなぞるようにしてゆっくりと移動していき、ここで豊かな臀部に回されるや、その豊かな膨らみが静かに持ち上げられた。
「三重子さん・・・・・」
小谷が自分の名を呼び、言外にこれから始まることへの最後の“同意”を求めている。
三重子は眼前の黒い輪郭に顔を向けると、そろそろと胸元の両手を頭上に動かした。
闇の中ではあっても自らの胸元を眼前の男に曝し、彼を迎え入れる姿勢を示す。
彼と初めて言葉を交わしてから長い長い時間を経て、遂に“この時”がやってきたのだ。
そう、三重子にとっては一昨日の電話から心の中の一隅で思い描いていた展開そのもの―――――――――
「来て、小谷さん・・・・・」
その瞬間、十分に準備されていた三重子の中に殆ど抵抗を感じさせることもなく小谷の熱と固さが突き入れられた――――――――