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続・風祭〜reunion〜
【二次創作 官能小説】

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続・風祭〜reunion〜-1

【はじめに】
本作品は平岩弓枝著『風祭』の2次創作です。本作ラストシーン以降の流れを勝手に想像(妄想)しながらつづった後日談的な作品(駄作)です。

その為、(一部ネタバレを含みますので)、原作はこれから或いは原作を読み終えられた方で原作のイメージを大事にしたい方はご遠慮ください。


また本作を読まれる方も、可能なら事前に原作を読んでおけば(特に登場人物関連)本作はすんなり入ってくると思います。


以上、長くなりましたが前置き終わります。







****************


―――――小谷の自宅の電話番号をダイヤルする際、三重子の受話器を手にする右手は少し震えていた。


麻子に促される形で小谷に自身の近況を伝えようという気になったけれども、
相手が元・夫以外の男性、しかも自分のことを想い守ってきてくれた男性だということを改めて自覚した今となっては、

否応にも相手のことを“男女”の関係からの視点から見てしまい、電話越しとはいえ妙に緊張してしまう。



5回ほど呼び出し音が流れた後、
受話器を取る音とともに、懐かしい男の声が三重子の鼓膜を揺さぶった。



「――――――――小谷です」



「・・・・・ご無沙汰しております、三重子です」



一呼吸おいて小谷の落ち着いた、それでいて少し興奮を抑えようとしているような言葉が返ってきた。



「・・・・三重子さん、ですか?こちらこそ、本当に・・・身体の調子はいかがですか?」



「お陰さまで随分良くなりました・・・山荘でゆっくり静養できたのが良かったのかなと思いますわ」



「それは良かった・・・・本当に良かったです」



「麻子さんに伺いましたわ。小谷さんが本当に心配してくださっているって・・・」



「・・・・麻子が?麻子がそちらに顔を出したんですか?」



「今日岸井さんとお見舞いに来てくれました。その時に小谷さんのことを・・・・・」



「麻子のやつ・・・・・」




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