続・風祭〜reunion〜-15
闇の中で小谷の愛撫に身を任せていると、自分の姿が見られていないという安堵が三重子の中の抑制を次第に解きほぐしていく。
知らず知らずのうちに、三重子の口から微かな喘ぎや小さな吐息が漏れるようになっていた。
そして三重子の中で惷動する小谷の尖った舌先が2本の指へと変わり、
彼の親指が三重子の繁みの中に埋もれていた敏感な突起を優しく擦った時、
三重子は背中を貫いた電流に背中を弓なりに反らし一際高い叫びをあげていた。
そのまま脱力し気だるさの中にあった三重子の耳に、
小谷が傍らに立ちシャツを脱ぎスラックスのベルトを外して床に落としていく衣擦れの音が入ってくる。
三重子がゆっくりと目を見開くのに合わせて小谷が彼女の上に覆い被さり、開かれた彼女の胸元に荒い吐息が直接吹き掛けた。
「ああ・・・・・」
小谷の顔がブラジャーに包まれた胸の谷間に沈みこんできた時、
三重子は再び小谷の頭をかき抱いていた。
身体を寄せ合う2人の肌はいつしか薄紅色に染まってきており、うっすらと汗が滲んできている。
無論闇の中で互いに目視することはできないのだが。
ここで小谷の唇がブラジャー越しに三重子の右乳房の先端を包む。
そして左乳房の先端にも小谷の左手が這わされた。
生地の下で立ち上がっていた乳首は舌の動きと生地と擦れあう摩擦で固く屹立している。
既にショーツに覆われた三重子の下腹部には剥き出しになった小谷自身の熱が押し付けられ、
小谷の身体が前後に揺れる度に三重子のショーツに直接擦り付けられる格好になっていた。
結婚していた時にも当然夫と何度も身体を重ねていたものの、
相手の所作や身体の反応をここまで意識しているのは三重子にとって初めての経験だった。