温泉に呼ばれた夜-1
一夜明け窓の外を眺めコーヒーを口にしているとノックの音が・・・
川本愛美が静かに部屋の中へと入って来た
和夫が指し示したソファーに座り
「何を お話したら良いのですか?」
小さな声で聞いて来た
「成田さんと権藤さんに 先月抱かれたよね? その時の事聞きたくて」
和夫が聞くと愛美は首を振った
「・・・・・・・・・・」
「弟さんの学費の為に 処女を売ったでしょ二人に」
和夫は愛美の横に座り手を握り話しかけると
愛美の目から涙が零れ頷き話を始めた
「先月の土曜日でした 店長が株主さんの接待だからと私を連れて
○○温泉の旅館に連れて行かれたんです」
「一緒にお酒を飲んでお話をするだけで良いからそう言われて
美味しい物が食べられて 温泉は入れるから」
「私も少し喜んでいたんです 温泉に入って
店長が浴衣でと言われたんで 私浴衣でお部屋に行ったら」
「権藤さんと成田さんが居て お二人に私お酒をお酌して差し上げて
食べなさいそう言われて お料理とても美味しかった・・」
「お食事終わって お二人にお酒をお酌して 私も少し飲まされて」
「成田さんが私に 弟さんの学費大変だろう 大学はどうするの?」
「聞かれたんで 私の処父が居なくて 母が私と弟を育てて呉れて」
「弟今高校3年で来年受験なんです 母は私達を育てて呉れましたが
それ程貯金も無くて」
「それでも弟を大学へは行かせてあげたいと 思っていたんで」
「成田さんに言われて驚いていたんです・・・」
「後で考えて思ったのは 店長が成田さん達に教えたんだと思います」
「成田さんが私に聞いて来たの 男性経験は?」
「私有りませんて答えたら 権藤さんに向かって 笑っていたわ」
「成田さんが蛇の目見たいな目で私を見て
提案が有るんだけどそう言って来たんです・・・」
「ぞっとして」
「成田さんの目を見てそう言われた時背中に鳥肌出てました」
「断ろうと思ってました・・その時は・・・・」
「弟が大学に入った時 入学金と4年間の学費を面倒見るけど」
「思った通りそう言われたんです・・・・」
「私が断ろうと思って顔を上げて 成田さんが私の目を見た時」
「諦めました・・・」
「断ったらお仕事できなく成るのが判ったんです・・・・」
「後ろで店長居たんですが何も言わなくて・・・」
「此処に来た時から決まっていたんだな・・・」
「・・・そう・・そう判ったんです・・」
「私頷いて居ました・・」
愛美は涙を溢し話を続けていた