久しぶりの恋人③ー加奈子による、わからせセックス-5
「下も……触った方が、いいの……？」
理央は恐る恐る、確認する。
加奈子は静かにこくん、と頷いた。
そして、自ら理央に借りたハーフパンツを二人の潜る布団の中で器用に脱ぐ。
理央の右手を取ると、加奈子は自らショーツの中にその手を滑り込まさせる。
「あ……」
思わず理央は声を漏らした。
かきわけずとも、毛の先から既に体液が滴り落ちそうになってしまっているほど、毛がぬるりとした水分を含んでしまっている。
加奈子は布団の中で左膝を立てて、理央の指を受け入れるような体勢になる。
「そうやって確認してくれるなんて、やっぱり優しい……佐藤くん」
「な、何で……僕、中村さんに嫌われたくないから……」
「ふふ。あたしのほうが、佐藤くんより……余っ程悪いこと考えてるのに……」
その言葉に、理央は恥ずかしそうに加奈子のいちばん敏感な部分を捉えようと毛をかき分ける。
とろりとした蜜に指が濡れながら、固くしこったそれはすぐ見つけることができた。
円を描くようにしながら、ゆっくりと動かしていく。
そして、加奈子が気持ちよくなれるように、手をTシャツの中に差し込んで、右胸を優しく揉みこみ、唇を加奈子の唇に押し当てる。
自分の理性が削られないように、なるべく密着しないようにしているのに、加奈子が理央の体を抱き寄せた。
さらには舌を誘導し、自分の口腔内へと引き寄せて、絡ませる。
はあ、はあ、といやらしいお互いの息継ぎと、指先が加奈子のそこで動く粘着質な音が、静寂な室内に響いてしまっていた。
加奈子の舌の動きが激しくなっていく。
絶頂への階段を上り始めているのだろう。
「ん、んぅっ……」
密着している唇から、加奈子の甘美な声が漏れ出る。
理央は少し強めに指を押し当てて、加奈子をさらなる高みへと向かわせる。
「ーーんんんっ！」
理央の体を抱きしめる加奈子の腕がぎゅぅうっと強くなる。
「はぁ、はぁ………佐藤くん……気持ち……いい…………」
真面目な加奈子をここまで淫らにさせてしまったのは自分の責任だと思う。
しかしながら今日の出来事に関しては、隣に眠り、全くそんな気がなかった隼人がたまたま、加奈子の体を触ったせいだ。
そんな嫉妬心を抱きつつ、でも理央じゃないとダメだ、という言葉をくれる加奈子に安心感を抱く。
「ナカも……して……止まらない……の」
泣きそうになりながら、加奈子は声を震わせて訴える。
理央は指をゆっくりと、いやらしい体液が溢れ出るそこに差し入れてやる。
ナカは熱くて、ぬるぬるとしたそこは理央の指を離すまいと収縮を繰り返す。
「はあ………はぁ……佐藤くん……あたしのイイトコ……知り尽くし……ちゃって……るから、すぐ……イキ…そぉ……」
中指の腹で丁寧に、いくつか窪みのあるそこに円を描いて、再び加奈子を絶頂へと導いていく。