魔女の住む館-11
しばらくして一人の美しい若者が道を尋ねにやってきました。 「ベールといいます」
聞けばこの町で仕事を探したいということでした。
「それならここにしばらくいればいいわ。探してあげましょう」女主人は言い出すと聞きません。
部屋が用意され、その夜、女主人が部屋へ忍び入ったのはもちろんです。窓から上半身を出して、乳房を揺らしながら狼のように吠える姿をバルコニーから見ました。
その日から 女主人は食事にも降りてこなくなりました。昼は自分の部屋にこもり、夜はベールに抱かれる日々が続きます、
メイドたちもペールの魅力に体を許していました。子供を遊ばせておいて、東屋の陰で抱きあっています。
料理を運ぶ途中でも、スカートをまくり上げて後ろから挿入されています。食器が揺れて音を立てます。そこへ執事長が顔を出しました。
「何をしている」そのメイドは彼が密かに心を寄せていた女でした。
ベールはそれを知っているのか、執事長を優雅に手招くと。代わりに挿入させました。
メイドは人が代わってもただあえぎ声をあげているだけでした。
二人の行為を満足そうに見て、ベールはひとり階段を降りていきました。
女主人は一週間もすると死んでしまいました。
葬儀場へ行くと墓掘り達が噂しています。
「奥様の体は生きたままに腐り、棺に入れた時には一週間ほどたった遺体のような腐臭がしていたんだってな」
「なぜ腐る。うつんねえのか」
「それとも、呪いか?」こそこそと離れていきます。
暗に魔女の事を言わんとしているのです。 「近くに魔女がいる」と。
御主人様も同じ結論に達したようです。
私を呼びつけると、裸にして鞭打ちます。
テーブルに上向きに寝かせると、その足に、手足をくくり付けて、また打ちました。
「お前がやったのか」鞭で赤くなった跡をなでます。
火かき棒を暖炉の火の中に入れてあぶります。
「お前がやったのか」
「いいえ違います」
「ではだれの仕業だ」
「わかりません。あんなことをできる人間はいません」もちろん魔です。
焼けた火かき棒を揺らして見せます。鉄からうっすらと煙が出ています。
「奥様の美しさを妬み、早く御主人様と結婚してしまったのをねたんだ人の仕業かもしれません」
「それはだれだ」火かき棒を股間に近づけます。
「今日は私の代わりにこれを差し込んでやる。 言え」開いた股にかまえます。
「仕事で何かトラブルはございませんでしたか」手広くやっていたらそんなものはいくつも見つかるでしょう。肝心なのは私に『お前がやらせたのか』という質問をさせないことです。
嘘は喋れません 。
御主人様の手に迷いが出ました。
奥方がいなくなった今、私が抱けなくなるのはもったいないし、仕事のためにも殺すことはないと踏んでいました。
「必ず見つけ出してやる」主人は暖炉に棒を投げ入れると出ていきました。
≪勝ったわ≫ 笑いがこみ上げてきます。
そこへヒナが入ってきました。
「何をしているの」怒りそうになります。