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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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人のモノ-3

送った後、返事が来るか来ないか胸を躍らせている自分に気付く。それはまるで片思いの男から返事が来るか来ないかドキドキしているかのような感覚だ。来たらどうしよう、来なかったら寂しいな…、そう思いながらスマホを見ていた朱莉だが、返事はすぐに来た。
「あ…来た!」
朱莉は飛び上がってしまった。そのままLINEを開いた。
『LINEくれてありがとう!ちゃんとLINEくれて嬉しいよ!』
それを読んだ瞬間、メモは間違いではなく自分にくれたんだと分かった。朱莉はドキドキしながら返事をする。
『こちらこそ、さっきはご馳走さまでした。お金出して貰っちゃてごめんなさい。このお礼は必ずします。』
そう返事すると、鉄平から驚くような内容のメッセージが送られて来た。
『じゃあ今すぐにお礼欲しいな。』
そのLINEに目を疑った。
『今すぐですか?何をすればいいですか?』
朱莉は戸惑いながら返事する。
『今から会いたいな。』

「会いたいってどう言う事…?」
川俣と付き合ってるのは当然知っているはずだし、それを知ってて今から会いたいなと言う鉄平の考えが分からない。ただイケメンからの誘いには胸をドキドキさせる。

『今からですか?私と?』
『うん。2人で会いたい』
冗談なのか本気なのか半信半疑の朱莉。
『私の事、揶揄ってますか?』
少し冷たい言葉かなとも思ったが、率直に聞いてみた。
『揶揄ってないよ。本気だよ。朱莉ちゃんのアパート、東町駅の近くだよね?その近くにセブンあるよね?そこで待ち合わせしない?』

「えっ…?本気なの…?」
ますます戸惑う朱莉。

『誰か他の子と勘違いしてますか?私、川俣の彼女の南野朱莉ですよ?』
『してないよ。南野朱莉ちゃんを誘ってるんだよ。間違いなく朱莉ちゃんをね!』
『どうしてですか?』
『朱莉ちゃんをもっと知りたいから。あ、でも川俣さんには内緒だよ?』
『私を知ってどうするんですか?』
『会ってから考える♪』
朱莉には鉄平が一体何を考えているのか見当もつかない。返事に困っていると立て続けにLINEが来た。
『じゃあ30分後にそのコンビニで!白のアルフォートが目印ね!じゃ』

「えっ!?ちょっと待ってよ…」
焦る朱莉。すぐLINEをしたが既読がつかなかった。
「え!ホントに来るの!?ヤバいよ、えー!嘘でしょ?」
何回見ても既読はつかなかった。コンビニまで歩いて1分の為、時間的には慌てる必要は全くなかったが、それ以前の問題に違う意味で胸をドキドキさせた。


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