惨虐な連鎖-3
『……黙ってられねえか。じゃあ可愛い教え子の彩花が俺らに姦られたら、やっぱり黙ってられねえかあ?』
「当たり前よッ!!井元さんにこれ以上酷いコトなんかしたら、絶対に黙ってないわよッ!!」
いくら恐怖で心が震えていても、教え子の危機を口にされたら黙ってなどいられない。
唯は涙を目にいっぱいに溜めながら、下唇をキュッと噛んで頬を膨らませた。
それは憤怒に歪んだ表情でもあり、泣きそうになる弱さを噛み殺しているようでもあった。
『やっぱりなあ。じゃあ……クククッ……唯先生……オマエだったらどう≠ネんだあ?』
「ッッッ!!??」
上擦った声が背後から吹きかけられ、含み笑いがそれを追いかけてくる。
耐える事の限界が見えている彩花の前で弱さ≠見せたくないといくら願っていても、この男から発散される欲情の熱波は、背筋が凍るほどの恐怖を纏って覆い被さってくる。
『分からねえかあ?俺らは《口止め》してえんだよお。絶対に誰にも喋れねえ、ましてや警察に相談にも行けねえ《確証》ってヤツが欲しいんだ』
「ち…ちょっ…な、なにを当てて…ッッ!?」
熱くて硬いモノが唯の尻にコツコツと当てられてきた。
この興奮がこの男だけでなく、全員のものだったとしたら……あんな恥ずかし過ぎる恰好を見せている彩花が無事で済むとは、到底考えられなかった。
『誤解すんなよ?アイツみてえにポロポロにしてやるってんじゃねえ。俺らとの8Pのイチャラブセックスを動画にして残してくれれば……ココを警察にガサ入れされたら唯先生も困るってな状況にしてくれりゃあ……』
「……ふ、ふざけないでッ!私がそんな…ッ」
『あのなあ、彩花ちゃんは関係ねー≠ゥら『帰してやる』って言ってんだぜ?正義感が強い彩花ちゃんが俺達に突きやら蹴りやら喰らわせてきたから、あんな椅子に縛りつけたってだけで、それ以外には何もしてねえんだ』
『誰でもイイってんなら、とっくに彩花ちゃんは姦られてるぜえ……なあ、サラッサラの綺麗なパンティだろう?アレをグチョ濡れにしたくはねえよなあ?』
身体を開け渡せと男共は迫ってきた。
《軽蔑》という弱い言葉では表しきれない悪感情に、唯の身慄いは止まらない。
「ぷぐぐ…ッ……おむ"ッ」
彩花の充血した瞳から、涙が溢れてきた。
縋るような、訴えてくるような眼差しは、あの強くて凛とした彩花からは想像し得ないほどに弱々しかった。
(……先生…ダメ…ッ!……私……
私はもう=c…)
この身体は凌辱の餌食にされている。
唯が身体を擲ってまで守る価値は、もう何処にも無い。
しかし、口の中を密閉するシリコンボールに言葉を奪われた彩花が、なにを叫んだとしても真意は唯には伝わらない……。
『彩花ちゃんの心の声が聞こえてくるねえ。「カメラの前で初めて≠ネんてイヤ」って叫んじゃって……』
「みッ未成年にそんな言葉をッ…!!なに考えてるのよバカあッ!!」
『じゃあ大人の先生がヤルしかないかあ?そうやって強情張ってると、帰ってからの言い訳が難しくなっちゃうよお?』
『いろいろ悩み事があって、ついサボっちゃった。学校にも家にも戻るタイミングが分からなくなってたトコロに、唯先生が来てくれた……こんなカンジで言えば何とかならない?』