ずるい-15
翌日の昼過ぎ、昨日はごめんね、とレミからメッセージが届いた。
今日逢える? と送ってみたが、パパと逢うらしかった。
パパのことを彼氏は知っているのか尋ねると、知っている、と言う。
それでは自分のことも話したのかと言うと、話したと返ってきた。
寝取られが好きなのか? と訊くと、どうやらそうらしかった。
これまでも何度も浮気したのか? と訊くと、うん、と返ってきた。
でも、君のことは好きだよ、彼の趣味関係なく、と続けて届けられた。
胸が軋んだ。
彼からの電話があったときのあの戯れは、私とのものではなく、彼氏とのものだったのだ。
もう逢うのはやめようかと思った。
彼氏とのセックスのネタになるだけだ。
けれども、それから三日後、彼女から連絡が入ると、私は家を飛び出していた。