ずるい-13
家に帰り、ふたりでシャワーを浴びた。
お互いの背中を洗い合った。
風呂場から出ると、レミのスマートフォンが鳴った。
彼氏からだ、と言って素裸のまま電話に出た。
彼女の胸のさきへ口を寄せた。
彼女はダメというような目をした。
私はやめなかった。
胸のさきを甘く噛んだ。
彼女が声を揺らした。
彼が訝っているらしかった。
彼女の股へ顔を近づけてゆき、クリトリスを吸った。
彼女は口を押えた。
硬くなり始めたペニスに唾液を塗り、自分で扱きながら、勃たせた。
彼女の背後にまわり、立ちバックで繋がった。
うっという声が洩れた。
なんとか誤魔化したようだった。
私は腰を強くした。
彼女の声が揺れにゆれた。
一分ほど、動くと、彼女は腿をふるわせ、果てたらしかった。
腿にまで分泌液が垂れていた。
電話を切った。
今から彼氏が来るという。
帰ったほうがいい? と尋ねた。
うん、と彼女は即答した。
胸が苦しくなった。
私は服を着て、家を出る準備をした。
彼女がキスをしてきた。
熱のこもったものだったが、その熱にこたえられそうになかった。
部屋を出る際、どっちが好き? と意地悪なことを言った。
彼女は悲しそうな顔をするだけで、何も答えなかった。
部屋を出た。
風呂上がりに夜気が心地良かった。